2008年度 総合科学部 人間社会学科 地域システムコース 学部課程 — 2年(前期)

地域社会研究(現代GP 吉野川社会構造論Ⅰ)

准教授・矢部 拓也

2単位

目的

本授業は現代GP吉野川社会構造論Ⅰに対応した科目である. 吉野川とまちづくりをテーマに,実際の吉野川をどのように活かし,地域経済の発展,まちづくり活動に活かしてゆくのかを学んでもらう.具体的には,1)吉野川にある,日本最大の中州である「善入寺島」を地域資源として,現在進行形である「善入寺ブランドづくり」を事例に,まちづくりのフィールドワークを行い,実際のまちづくり活動を体感してもらい,2)第十堰の可動堰化反対を機に始まった住民運動とその後の徳島における政治社会変動をテーマに,その関係者,行政・住民運動・議員などをゲストスピーカーに招き,吉野川をめぐる社会構造について理解を深め,3)NPO法人新町川を守る会の事例をもとに,川を活かしたまちづくりの様相を理解してもらう.

概要

地域社会の構造と変動

注意

ゲストスピーカーを呼んでのディスカッションや吉野川や新町川へのフィールドワークを行うので,授業への積極的な参加が期待されます.また,吉野川へのフィールドワークは,土日などに日程を調整して行うので,アルバイトなどの日程調整をお願いすることになります.

目標

1.具体的な事例を通じて,地域社会をより深く理解するための,自分にあった視座を発見する.

計画

1.ガイダンス
2.徳島の都市構造 伝統消費社会論
3.吉野川とまちづくり1 善入寺ブランド概略
4.吉野川とまちづくり2 善入寺島フィールドワークⅠ
5.吉野川とまちづくり3 善入寺島フィールドワークⅡ
6.吉野川とまちづくり4 善入寺島フィールドワークⅢ
7.吉野川とまちづくり5 ディスカッション
8.吉野川と住民運動1 吉野川と住民投票(ゲストスピーカー)
9.吉野川と住民運動2 吉野川と第十堰(ゲストスピーカー)
10.吉野川と住民運動3 第十堰フィールドワークⅠ
11.吉野川と住民運動4 第十堰フィールドワークⅡ
12.吉野川と住民運動5 住民運動と地域社会の変容
13.吉野川と住民運動6 ディスカッション
14.吉野川とまちづくり6 新町川とまちづくり(ゲストスピーカー)
15.吉野川とまちづくり7 新町川フィールドワーク
16.総括ディスカッション

評価

期末レポート(80%),出席(20%)によって評価をおこなう. 詳しくは初回の授業で説明するので必ず出席すること.

再評価

行わない

教科書

町村敬志·西澤晃彦『都市の社会学』有斐閣,2000

倉沢進編『都市空間の比較社会学』放送大学教材,1999

連絡先

矢部(1228, 088-656-9311, yabe@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 木曜日12:00∼12:45(時間帯は随時メールにてご相談下さい)

備考

「隔年開講」「今年度開講せず.」上記のシラバスは去年のものです.