経済学演習II[国際経済論]
Seminar: International Economics 2
教授・水島 多喜男
4単位
目的
担当教官の研究対象は三分野あります. ·第一は中東産油国の社会経済論.この地域はイスラームの強い影響下にあり,また,その多, くが開発途上国であるため,分析方法としては経済学の手法と地域研究の手法を用い ます. ·第二は,これと表裏をなすものとしての石油·天然ガス産業論. ·第三は,これらを統合して理解するための基礎理論としての世界経済論です(ゼミの名称, には,一般的な「国際経済論」を使用). ゼミでは,これらに関連する問題を中心に,世界経済の問題についての理解を深めます.
概要
毎回のゼミでは,世界経済論の基礎理論と現実の問題の関連を常に考えます.本年は石油·天然ガス産業の特殊性と途上国金融の基礎を考えます.
注意
·「世界経済論I,II」は必修.·ゼミは,学習の場であるとともに,会議の運営とプレゼンテーションの訓練の場でも, あります.従ってゼミを受ける際には自発的な研修が必要ですが,同時に,ゼミの運, 営には自治意識の涵養,信頼関係の醸成が基本になります. ·3年終了までに,経済史,経済学説史,近代経済学とマルクス経済学について基本的, な教科書で良いから,通読してください.そのテキストについては相談に応じます. ·経済学の古典に関心を持つこと.古典には教科書にない力があります. ·統計処理と語学力を高める努力を続けてください.
目標
1. | ·基本的論点の理解. |
2. | ·問題の発見能力とリサーチ能力を身に付ける. |
3. | ·ディベート,および,プレゼンテーション能力を身に付ける. |
4. | ·形式をきちんと踏まえた論文を作成する. |
計画
1. | 下記に指定した図書を輪読する. |
評価
出席と報告と質疑応答により判定する.
再評価
なし
教科書
前期は,新庄浩二編『産業組織論(新版)』(有斐閣,2003年)2600円+税
後期は,ガーレイ,ショウ『貨幣と金融』(至誠堂,1968年)(コピー配付)
其の他,必要に応じて提示する.
連絡先
- オフィスアワー: E-mail:mizushim@ias.tokushima-u.ac.jp,電話:088-656-7188(研究室)