刑法II
肩書不明・山本 雅昭
2単位
目的
刑法典第2編「罪」(刑法各則)や特別刑法に定める各犯罪について具体的·個別的に考察するのが刑法各論の課題である．このうち，本講義では，刑法各則に定める基本的な犯罪の個別的成立要件とその問題点について，判例の態度や学説上の争点を紹介することを交えて，解説を行いたい．
概要
刑法各論
キーワード
法律
注意
刑法総論と関連付けて理解する必要のある場合があるため，前期に開講する刑法Iを履修しておくことが望ましい．
目標
| 1. | 刑法各則に定める各犯罪のうち主なものについて理解を深めること． |
計画
| 1. | 1．刑法各論と刑法各則の歩み |
| 2. | 2．個人的法益に対する罪その1(財産罪総説，窃盗罪その1) |
| 3. | 3．個人的法益に対する罪その2(窃盗罪その2) |
| 4. | 4．個人的法益に対する罪その3(強盗罪) |
| 5. | 5．個人的法益に対する罪その4(詐欺罪) |
| 6. | 6．個人的法益に対する罪その5(横領罪) |
| 7. | 7．個人的法益に対する罪その6(背任罪) |
| 8. | 8．個人的法益に対する罪その7(殺人罪等) |
| 9. | 9．個人的法益に対する罪その8(傷害罪等) |
| 10. | 10．個人的法益に対する罪その9(名誉毀損罪) |
| 11. | 11．社会的法益に対する罪その1(放火罪) |
| 12. | 12．社会的法益に対する罪その2(文書偽造罪等) |
| 13. | 13．社会的法益に対する罪その3(賄賂罪) |
| 14. | 14．国家的法益に対する罪その1(公務執行妨害罪) |
| 15. | 15．国家的法益に対する罪その2(封印破棄罪等) |
| 16. | 16.期末試験 |
評価
期末試験の成績に基づいて行う．
再評価
なし
教科書
教科書は使用しないが，最新の六法全書を持参されたい．
なお，参考書として，町野朔·中森喜彦編『刑法2各論 第2版』(有斐閣)，『刑法判例百選II[第5版]』(別冊ジュリスト，有斐閣)を推薦する．
連絡先
上原(088-656-7173, uehara@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)