2008年度 総合科学部 人間社会学科 法律経済コース 学部課程 — 3年(後期)

2008年度 総合科学部 人間社会学科 アジア研究コース アジア研究サブコース 学部課程 — 3年(後期)

2008年度 総合科学部 人間社会学科 国際文化コース 歴史·社会サブコース 学部課程 — 3年(後期)

世界経済論II

World Economy 2

教授・水島 多喜男

2単位

目的

国際的な経済関係は,その歴史的構造のもとでさまざまな問題点を生み出し,その問題点の理解や問題点への対処を巡ってさまざまな議論を引き起こしてきた.講義では,この歴史構造と議論にかかわる基本的論点の整理を行う.

概要

世界経済(国際経済)の歴史と理論

注意

前期「世界経済論 I」で終了できなかった項目から,後期「世界経済論 II」を開始する.「世界経済論 II」(後期)として2単位を認定するが,「世界経済論 I」(前期)と併せて通年で受講するのが望ましい.

目標

1.学説史,学説,現状に係わる論点の理解.

計画

1.以下のテーマについて,番号順に出来るだけ進めたい.
2.11. W. W.2後の基本構造
3.(IMF/IBRD,GATT/WTOと軍事機構〔V S〕COMECONと軍事機構)
4.12. 植民地の独立(「第三世界」の形成と援助)
5.13. 基本概念(1)(交易条件)
6.14. 基本概念(2)(国際収支と国際収支表の見方)
7.15. 基本概念(3)(外国為替の決済と為替レート)
8.16. 基本概念(4)(通貨価値の格差
9.17. 自由貿易論の系譜(4)(GrahamによるTCC批判とVinerの反批判)
10.18. 自由貿易論の系譜(5)(新古典派による「比較生産費」説〔TCC〕理解)
11.19. Pax Americanaの世界経済(1)(対外投資と多国籍企業の発展)
12.20. 開発論の系譜(1)(Marx批判としての『経済発展の諸段階』と単線史観の破綻)
13.21. 開発論の系譜(2)(「輸入代替政策」と「輸出志向政策」,「緑の革命」)
14.22. 保護貿易論の系譜(4)
15.(途上国からの「比較生産費」説批判
16.23. Pax Americanaの世界経済(2)(ドル危機·地域統合への対応)
17.24. Pax Americanaの世界経済(3)(エネルギー問題への対応)
18.25. 社会主義体制の崩壊(市場経済の導入)
19.26. Globalizationの功罪(世界はPax Consortisに向かうのか?)

評価

筆記試験

再評価

なし

教科書

授業では講義中に配付する資料を用いる.

参考資料

参照すべき図書は,適宜指示する.

連絡先

水島(2203, 088-656-7188, mizushim@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 講義終了後(研究室ドアに表示).E-mail:mizushim@ias.tokushima-u.ac.jp,電話:088-656-7188(研究室)

備考

2009年度から,構成を変更する.このため2008年度から授業構成を変更する部分が出てくるので,上記は目安としてのみ理解してください.