会計学I
肩書不明・三木 正幸
2単位
目的
古来，「良き経営」は，「良き会計」からといわれている．これは変化の激しい環境の中で，企業が健全な経営を営み，高い収益性と流動性を維持しながら持続的に成長していくために，「会計」や「会計学」の知識が不可欠であることを示唆した含蓄のある言葉である．この講義では，今日，120万社ある株式会社企業に適用されている会計制度とそこで行われている収益·費用計算，財産計算を中心に，会計理論をわかりやすく解説．そして，受講生が就職活動を行ったり，卒業後民間企業等で働く場合，心得ていなければならない必須の「概念」や「考え方」を中心に，社会的に有用性の高い講義を目指す予定である．
概要
現代における企業会計制度の基礎理論について学ぶ．
キーワード
会計情報，財務情報公開制度
注意
原則として，2年次配当とするが，3年生も受講可能である．簿記論を履修しているか，平行 履修するなら，一層楽しく，理解しやすくなる(未履修者であってもわかりやすく講義するので差し支えない．)なお，前期のみの履修では，全貌をとらえ難いので，前後期(I， II)を履修することが好ましい．
目標
| 1. | 1 企業の財務情報公開制度を巡る諸問題 |
| 2. | 2 資産評価の方法の基礎理論 |
計画
| 1. | 1．企業会計と会計学の関係，会計の意味，会計の機能 |
| 2. | 2.財務会計の規範，会計公準，会計原則 |
| 3. | 3．財務会計の処理プロセス |
| 4. | 4．財務会計のフレームワーク(商法会計，証取法会計，税務会計) |
| 5. | 5．財務会計の基礎理論(計算構造上の特徴，原価·実現主義，取得原価主義) |
| 6. | 6．会計基準と会計原則(一般原則について) |
| 7. | 7．中間試験 |
| 8. | 8．資産評価(分類，評価基準) |
| 9. | 9．資産の評価基準と問題演習 |
| 10. | 10．現金預金の会計と報告 |
| 11. | 11．金銭会計の会計と報告 |
| 12. | 12.有価証券の会計と報告 |
| 13. | 13棚卸資産の会計と報告 |
| 14. | 14.有形資産の会計と報告 |
| 15. | 15.減価償却の目的，効果，方法 |
| 16. | 16無形資産の会計と報告 |
評価
中間試験期末試験の平均値によるよる．
再評価
行わない
教科書
テキスト 広瀬儀州「財務会計」中央経済社
参考書 飯野利夫著「財務会計論」同文館
連絡先
矢野(2221, 088-656-7182, yano@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)