環境心理学
目的
心理学では環境は人間の発達を規定する要因としての「遺伝と環境」という形で早くから関心を持たれてきた.ところが,人口·人口密度·騒音などの環境を構成するさまざまな物理的刺激または要因が人間行動にどのような影響を及ぼすかについて関心が払われるようになってきたのは極めて最近のことである.環境心理学は身近にある環境によって人間行動がわれわれの知らない間にいかに影響されているかを明らかにしてきた. ,本講義では,環境心理学の基礎を概説することによって,快適な住居や地域環境を創造する指針を提示し,地球環境保全に関する意識の高揚を図る.
概要
環境と人間行動
注意
成績評価に際し出席状況を重視する. 学科共通科目「国際比較行動論」を履修希望する学生に対して,環境心理学を受講することでその取得単位を読み替える.
目標
1. | 環境刺激の人間行動に及ぼす影響,建築や地域の環境が住居満足度や行動に及ぼす影響,空間における行動,環境の評価と認知,地球環境問題と人間について理解を深め,快適環境の創出を実践できること. |
計画
1. | まず,環境心理学の特質と方法について説明する.次に,気候·自然環境·景観·過密·騒音·生活テンポ·都市環境が人間行動や心身の健康にどのような影響を及ぼすかについて概説する.地球環境や建築の内部環境がアメニティや人間行動にどのような影響を及ぼすかについても触れる.最後に,環境の汚染·破壊の実態を示すとともに,その原因を明らかにし,人類生存のための方略を提示する. |
評価
試験と出席状況により,7対3の割合で評価する.ただし試験においては,教科書·ノート·その他授業で使用したものの持込可.
再評価
行わない.
教科書
都会人の心理(増補版)(岩田 紀著,ナカニシヤ出版)を教科書として使用する.
連絡先
- オフィスアワー: なし
- オフィスアワー: なし
備考
H19年度以降開講せず