運動処方論
教授・小原 繁
2単位
目的
身体の仕組みを学びつつ,健康の保持増進のための運動のあり方について講義を行います.運動は両刃の剣であり,使い方によっては毒にも薬にもなります.薬の処方では服用する薬の量やタイミングが大事ですが,運動の処方も同じで運動の強さと時間が重要です.この様なことについて学んでゆきます.
概要
体力と健康という概念を確認して,運動による健康の維持·増進について具体的な方法を学んでいきます.特に運動の強度と身体の反応との関係を学習しながら,日常生活での健康の維持·増進について議論していきます.
注意
授業の内容は自然科学的なものになりますが,理科系の科目に対して得意でなくても,苦手意識を持っていなければ大丈夫です.
目標
1. | 1.健康と体力の関連を理解する. |
2. | 2.運動強度の表し方を理解する. |
3. | 3.一過性の運動による身体の反応を理解する. |
4. | 4.トレーニング効果としての身体の反応を理解する. |
5. | 5.運動によるエネルギー消費量の算出方法を理解する. |
6. | 6.加齢による身体機能の変化を理解する. |
計画
1. | 健康·体力とは何か? |
2. | 競技スポーツと健康のための運動はどのように違うのか? |
3. | 運動処方とは何か? |
4. | (A)運動強度 |
5. | (B)運動持続時間 |
6. | (C)運動の頻度(一週間当たりの頻度) |
7. | 疾病と運動との関わり·中間試験 |
8. | 運動強度と身体の反応(一過性の反応) |
9. | 運動継続に伴う身体の変化(トレーニング効果) |
10. | エネルギー消費量の求め方 |
11. | 老化に伴う身体の変化(1) |
12. | 老化に伴う身体の変化(2) |
13. | 子どもの身体·体格と体力について |
14. | Wellness(Quality of Life |
15. | 実習による理論の確認 |
16. | 最終筆記試験 |
評価
中間テストと最終テストにより評価します.
再評価
1回行います.
教科書
教科書は使わずに資料を中心にして授業を進めます.
参考資料
必要に応じてスライドを見せたり,資料を配付したりします.
連絡先
小原(088-656-7213, obara@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: 水曜日 午後5時から6時まで