2008年度 総合科学部 人間社会学科 人間行動コース ウェルネス行動科学サブコース 学部課程 — 3年(前期)

2008年度 総合科学部 人間社会学科 人間行動コース 心理学サブコース 学部課程 — 3年(前期)

運動処方論

教授・小原 繁

2単位

目的

身体の仕組みを学びつつ,健康の保持増進のための運動のあり方について講義を行います.運動は両刃の剣であり,使い方によっては毒にも薬にもなります.薬の処方では服用する薬の量やタイミングが大事ですが,運動の処方も同じで運動の強さと時間が重要です.この様なことについて学んでゆきます.

概要

体力と健康という概念を確認して,運動による健康の維持·増進について具体的な方法を学んでいきます.特に運動の強度と身体の反応との関係を学習しながら,日常生活での健康の維持·増進について議論していきます.

注意

授業の内容は自然科学的なものになりますが,理科系の科目に対して得意でなくても,苦手意識を持っていなければ大丈夫です.

目標

1.1.健康と体力の関連を理解する.
2.2.運動強度の表し方を理解する.
3.3.一過性の運動による身体の反応を理解する.
4.4.トレーニング効果としての身体の反応を理解する.
5.5.運動によるエネルギー消費量の算出方法を理解する.
6.6.加齢による身体機能の変化を理解する.

計画

1.健康·体力とは何か?
2.競技スポーツと健康のための運動はどのように違うのか?
3.運動処方とは何か?
4.(A)運動強度
5.(B)運動持続時間
6.(C)運動の頻度(一週間当たりの頻度)
7.疾病と運動との関わり·中間試験
8.運動強度と身体の反応(一過性の反応)
9.運動継続に伴う身体の変化(トレーニング効果)
10.エネルギー消費量の求め方
11.老化に伴う身体の変化(1)
12.老化に伴う身体の変化(2)
13.子どもの身体·体格と体力について
14.Wellness(Quality of Life
15.実習による理論の確認
16.最終筆記試験

評価

中間テストと最終テストにより評価します.

再評価

1回行います.

教科書

教科書は使わずに資料を中心にして授業を進めます.

参考資料

必要に応じてスライドを見せたり,資料を配付したりします.

連絡先

小原(088-656-7213, obara@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 水曜日 午後5時から6時まで