物質科学基礎実験I
目的
物理学は実験と理論を両輪として発展してきた.単なる自然現象の記述に終わってはならないし,空理空論でもいけない.実験によって自然に問いかけて法則性を見出すということと,理論を組み立てるということをキャッチボールのように繰り返しながら自然を理解していかなければない. 「高校の物理」では実験が軽視されがちで,無味乾燥な暗記物と誤解している学生が多い.本実験では基礎的な物理実験を行い,現象の中から法則性を見出したり,理論的推論を確かめたりすることによって,物理の面白さを体験することを目的とする. また卒業研究等の自分で研究を行う際に,実験(研究)経過·過程をきちんとノートに記録するということは大切である.これをどの様にしたら良いかという点を実験を通して学んでいく.
概要
最初の数回は,物理測定法の基礎を講義しデータを扱う方法を学ぶ.またノギスとマイクロメータを使って物の長さを測るという測定を,テスターとオシロスコープを使って電圧や抵抗を測定するということを学ぶ. 以後,原則として2人一組で力学,熱,波,電磁気,原子物理,物性の中の基礎的な物理実験を数回行う.
キーワード
物理
関連科目
注意
全回出席し,全てのレポートを提出しなければならない.止むを得ず欠席したときは,空いている時間に実験を行うこと.
目標
1. | 実験を正しく行い,その実験の経過をノートに記録することができる.実験の解析を正しく行うことができる. |
計画
1. | 導入 |
2. | 誤差論1とノギス·マイクロメーターの実験 |
3. | 誤差論2とテスターオシロスコープの実験 |
4. | 誤差論3と関数電卓の使い方 |
5. | Excelを使ったデータ処理 |
6. | 実験の解説とレポ-トの書き方 |
7. | 実験1 |
8. | 面接試験1 |
9. | 実験2 |
10. | 面接試験2 |
11. | 実験3 |
12. | 実験4 |
13. | 実験5 |
14. | 実験予備日 |
15. | 面接試験3 |
16. | 総括授業 |
評価
提出されたレポートの評価および,個別面接時の実験ノートのチェック,実験テーマの理解度,実験の正確さの評価を併せて評価する.
再評価
原則として行わない.
教科書
「基礎物理学実験テキスト」総合科学部物理学教室編(徳島大学生協)
連絡先
- オフィスアワー: 第1回目の授業で知らせる.
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