2008年度 総合科学部 自然システム学科 数理·情報コース 情報科学サブコース 学部課程 — 3年(前期)

計測·制御概論

講師・宇野 剛史

2単位

目的

日常表に見えないがマイクロコンピュータは現在至る所に組み込まれ,快適な現代生活を支える重要なデバイスである.このデバイスは複雑な動作を自動制御によって達成できるよう組み込まれる.自動制御は,そのデバイスの置かれた環境の自動計測機能も必要となる.ここではこれら技術の基礎を身に付ける.

概要

現代的な計測·制御システムの基礎を学ぶ.

キーワード

計測,制御,ライントレースロボット,電気·電子回路

注意

この講義では実験·実習を重視します.そのためデジタル回路や電気回路の基礎知識が必要となります.また計算機のハードの知識も必要になります.計算機概論を受講しておいてください.また計算機のシミュレーション言語にはVisual BasicとC言語で開発したソフト及びアセンブラを用いる予定です.これら言語の基礎知識も一部必要です.受講者が多い場合は受講制限を行う場合があります.レポートはワープロで作成したものしたものしか受け付けないので注意すること.

目標

1.電気·電子回路の基礎を身につける.簡単な電気·電子回路が回路図から組み立てられ,動作確認できる.ライントレースロボットの動作原理を知り,実際に組み立て動作確認ができる.マイコン制御の基礎とし,実際にマイコンにプログラムを書きこみ,回路を組み立て動作させることができる.マイコン制御によるライントレースロボットの基礎知識を身につける.

計画

1.計測·制御の実例
2.電気回路1(基礎)
3.電気回路2(センサー回路実験)
4.ライントレースロボット1(実験)
5.ライントレースロボット2(実験)
6.デジタル回路1
7.デジタル回路2(フリップフロップ実験)
8.観測·計測デバイス(テスターによる電子計測)
9.マイクロコンピュータ基礎1(アオーキティクチャ,動作原理)
10.マイクロコンピュータ基礎2(機械語)
11.I/Oインターフェイス1
12.I/Oインターフェイス2(実験)
13.計測·制御システム(マイコンライントレースロボット1,仕組み)
14.計測·制御システム(マイコンライントレースロボット2,実験)
15.実習·実験予備
16. 〃

評価

実習·実験を重視する.特に回路を組んで動作させるなどのするので,その回路が動作させることが出来たかどうか,実験·実習中の取り組み姿勢などを平常点として加味する.またレポート課題の提出内容も点として加味する.従い期末試験による成績評価は行わない.

再評価

実習が中心であり行わない.

教科書

東京電機大学出版局,未来のエンジニアに贈る「メカトロニクスガイド」 2400円.

別途に実験回路購入のための実費(3000円程度)が必要.

参考資料

必要時に事前に配布.

連絡先

宇野(088-656-7294-3607, uno@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: (前期) 月∼金 9:30∼17:00 宇野研究室(総合科学部1号館2階)

備考

実験実習機材数と受講者数の関係で12∼16の内容を変更する場合もあります.