2008年度 総合科学部 自然システム学科 物質·環境コース 地学系サブコース 学部課程 — 2年

2008年度 総合科学部 自然システム学科 物質·環境コース 物理系サブコース 学部課程 — 2年

2008年度 総合科学部 自然システム学科 物質·環境コース 化学系サブコース 学部課程 — 2年

物質システム特論III

教授・石田 啓祐, 准教授・伏見 賢一

2単位

目的

学外の二人の著名な先生(鈴木茂之岡山大学大学院准教授・谷口義之愛媛大学宇宙進化研究センター長・教授)に,それぞれの専門分野の現状や最新の話題などについて講義して頂き,学生の興味·関心を高めることを目的とする.なお,総科専任教員の石田・伏見は,この分野に関して事前に予備的な解説を行う.

概要

物質環境科学(地学系・物理系)最先端の世界.地学系では,地層観察による古環境復元を中心に講義する. 物理系では,宇宙にある諸天体の形成と進化の概要を解説する.特に,星と銀河の形成と進化に焦点を当てるが,観測事実からどのように天体の性質を解明していくか,その考え方がわかるように配慮して講義を進める.

注意

集中講義として行われる.地学系と物理系のお二人の先生方の集中合議をどちらも受講することで2単位分となります.

目標

1.物理科学·地球科学の最先端の現状を知り,現代科学への理解を深めること

計画

1.鈴木茂之・石田啓祐(地学系)
2.地層の観察から過去の環境が推定できることを,河川の地層を中心に解説し, 太古からこれまでの間に大きく環境が変遷してきたことを示す.環境変化やそれに伴う災害は,生物や人間の活動が関わっていた可能性を考え てもらい,環境問題などに取り組む教養になることを望む.
3.1. 河川の地形と堆積物
4.2. 河川の地層から当時の環境や地形を推定する
5.3. 吉備高原に分布する山砂利層から太古の河川を復元する
6.4. 氷河期が終わって堆積した沖積層
7.5. 弥生中期から堆積した洪水の地層
8.6. 白亜紀から古第三紀のアムール川地域の様子
9.7. アムール川地域での恐竜の絶滅と植生の回復
10.谷口義之・伏見賢一(物理系)1.恒星天文学(星の誕生・進化)
11.2. 星間物理学I(星間ガスの諸相とその物理状態)
12.3. 星間物理学II(星間ガスからの放射過程)
13.4. 銀河天文学I(銀河の性質と分類)
14.5. 銀河天文学II(銀河の形成・進化)
15.6. 宇宙論(宇宙の誕生と進化・暗黒物質の観測的性質)

評価

授業への取り組み姿勢と課題レポートを総合的に評価.詳細は講義中で説明する.

再評価

講義中に説明する.

参考資料

講義の資料はPPTの打ち出し等で配布,日本地質学会フィールドジオロジー刊行委員会編「堆積物と堆積 岩」共立出版,2004年(地学系).

連絡先

石田(総合科学部3号館2階南2S04, 088-656-7243, ishidak@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 月曜日 12時∼13時
伏見(総合科学部3号館1N01, 088-656-7238, kfushimi@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 平日の11:50-12:50
鈴木 茂之

備考

2008年度前期に開講(日程は後日掲示にて連絡).なお当科目の開講は今回が最後となる予定ですので,機会を逃さないよう受講してほしい.