2008年度 総合科学部 自然システム学科 生命·環境コース 学部課程 — 2年(前期)

2008年度 総合科学部 自然システム学科 物質·環境コース 地学系サブコース 学部課程 — 2年(前期)

2008年度 総合科学部 自然システム学科 物質·環境コース 化学系サブコース 学部課程 — 2年(前期)

2008年度 総合科学部 自然システム学科 物質·環境コース 物理系サブコース 学部課程 — 2年(前期)

細胞生理学 I

Cellular Physiology I

教授・中川 秀幸

2単位

目的

生体は約60兆個の細胞から構成されている.多細胞生物の細胞は,その容器に入っている膨大な情報をもとに生命活動を営んでいる.細胞の容器にあたる細胞膜は,細胞の内部環境と外部環境とのゆるやかなバリアーであり,特徴的な働きを担っている.この授業では,細胞膜の構造や化学成分を学び,細胞膜の主要な機能である分子の輸送や細胞内外への情報の伝達について解説する.

概要

細胞の活動を支える仕組みと多様な生体分子の働き

キーワード

細胞,生体膜,内部環境,蛋白質,脂質,受容体,糖類,アミノ酸,シグナル変換,物質輸送

先行科目

生体有機化学I

注意

板書した場合,しない場合もノートは取ること.授業中には質問を行うことがあります.復習は必要です.

目標

1.細胞の多様な働きを理解する形や大きさが多種多様な細胞をつくる物質は,化学的に共通していること,またこの物質が細胞自身の生活や他の細胞と連絡して生命活動を担っていることを理解する.

計画

1.細胞の基本構造と種類(1)
2.細胞の基本構造と種類(2)
3.細胞の中の分子(1)
4.細胞の中の分子(2)
5.細胞膜の構成と構造(1)
6.細胞膜の構成と構造(2)
7.細胞膜の脂質(1)
8.細胞膜の脂質(2)
9.細胞膜のタンパク質(1)
10.細胞膜のタンパク質(2)
11.細胞膜での輸送(1)
12.細胞膜での輸送(2)
13.細胞膜と多様な生体分子の作用(1)
14.細胞膜と多様な生体分子の作用(2)
15.期末試験
16.総括授業

評価

授業が進んだ前半に行う試験ならびに,出席状況および後半の試験の総合評価を行う.

再評価

行わない

教科書

教科書として,「Essential 細胞生物学」南江堂(定価8,000円+税)を使用する.必要に応じてプリントを配付する.参考書として「ヴォート基礎生化学」東京化学同人,「絵でわかる細胞の世界」講談社を推薦したい.

連絡先

中川(3222, 088-656-7259, sea-hide@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: (前期)研究室に在室中の午後. E-mail: sea-hide@ias.tokushima-u.ac.jp