2008年度 総合科学部 自然システム学科 生命·環境コース 学部課程 — 3年(前期, 集中)

2008年度 総合科学部 自然システム学科 生命·環境コース 生命機能サブコース 学部課程 — 3年(前期, 集中)

系統分類学II(流域圏環境生態学)

Ecology of river basin

准教授・山城 考, 准教授・中鉢 龍一郎, 非常勤講師, 非常勤講師

2単位

目的

吉野川流域を例に,河川およびその流域の動植物の多様性,環境適応,そしてその保全について,生態学,集団遺伝学,系統進化学などの視点から解説をおこない,河川が形成する生物環境の多様性とその保全の重要さについて理解させる.

概要

河川は山地森林の集水域から氾濫源,農耕地,平野の都市部そして河口域など様々な環境が見られ,そこでは,多様な生物群集が生活している.この講義では,河川棲の無脊椎・脊椎動物や河川の流域に生育する植物の多様性,生活史,個体群動態などについて,解説をおこなう.

キーワード

河川,環境,生物群集,適応進化,保全

注意

最初の講義の時に示します.

目標

1.河川に関わりのある生物に関する解説から,生態学,集団遺伝学などの知識を習得させる.また,現在,日本で行われている,野生生物の保全へ対する現状や問題点についても理解できるようにする.

計画

1.(1)河川が形成する環境の多様性
2.(2)河川の生物群集の特徴
3.(3)河川棲動物の種間競争
4.(4)河川棲動物の捕食による密度調節
5.(5)河川棲動物のなわばり行動による密度調節
6.(6)河畔植生の特徴とその形成
7.(7)河畔植物の繁殖戦略と集団遺伝学的特徴
8.(8)渓流沿い適応植物の適応進化
9.(9)湖沼の植物
10.(10)底性動物の多様性
11.(11)淡水棲魚類の生態
12.(12)帰化動植物の自然環境への影響
13.(13)徳島県の森林帯とその保全
14.(14)水辺の生態系とその保全
15.(15)試験
16.(16)総括授業

評価

期末試験,出席および受講態度.

再評価

なし.

教科書

プリントを配付します.

連絡先

山城(088-656-7257, tyamash@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)