2008年度 総合科学部 学部課程 教職に関する科目 — 3年(前期)

公民科教育法

肩書不明・西村 公孝

2単位

目的

高等学校「公民科」は,戦後成立した社会科が再編成(1989年,学習指導要領)されて誕生した教科である.公民科は,社会認識の形成を基礎として公民としての資質·能力を育成する公民教育の中核的教科として再出発している.公民科は,今日の民主主義国家における国民主権主義の担い手を育成し,国家·社会,世界に発信できる公民の育成をねらいとしている.そのための理論と具体的な授業構想を開発·実践するねらいをもつ.

キーワード

公民教育,公民的資質,社会形成力,発信型授業,地球社会時代

関連科目

社会科教育法

注意

出席を重視する.

目標

1.公民科教育の理論から高等学校公民科の諸科目の授業構成を考え,具体的な目標,内容,方法,評価を分析し,授業開発に役立てる.

計画

1.公民科教育について,以下の諸側面から理論的かつ実践的に講義·実習を展開する.
2.地球社会時代に育てる「生きる力」(1) 地球社会時代の到来と教育改革(2)「生きる力」を育てる教科教育と学校·教師の役割
3.公民科の成立と公民的資質の育成(1) 社会科教育から公民科教育へ(2) 公民科の目標と公民的資質の育成(3) 小·中·高一貫の公民形成カリキュラム
4.公民科の内容と学習方法(1)「現代社会」の内容構成と学習方法(2)「倫理」の内容構成と学習方法(3)「政治·経済」の内容構成と学習方法
5.発信能力育成のための授業構想と実践化(1) 発信能力の育成を目指す授業構想(2) 授業実践と評価(3) まとめと今後の課題

評価

課題の提出や実践化による課題意識を総合的に評価する.

教科書

日本公民教育学会『テキストブック 中学校・高等学校 公民教育』第一学習社,2004年

連絡先

西村(連絡先未登録)
knishi@naruto-u.ac.jp