2008年度 工学部 建設工学科 昼間コース — [必修] 2年(前期)

構造の力学2及び演習

Structural Mechanics and Exercise 2

教授・長尾 文明, 准教授・野田 稔

3単位

目的

荷重に対し主に曲げによって抵抗する基本的な構造物(部材)である静定ばりの力学について理解し,部材及び構造物の設計等を行うための基礎的能力すなわち部材断面に作用する応力度や各種のはりの変形等が計算できる能力を身に付ける

概要

授業計画に沿って,はりの設計並びに解析(安全性照査)に必要な,はりの支点反力並びに断面力(曲げモーメント,せん断力),影響線,はりに作用する応力度,弾性曲線(たわみ曲線)の微分方程式並びに弾性荷重法(モールの定理,共役ばり法)によるはりの変形,等を求めるための力学理論について順次講述する.授業の前半は理論を講述し,後半には,演習により,理解度を高めるとともに応用力の養成を図る.数回の授業で構成されている各単元終了後,次回の授業の最初に各単元の内容の理解度を確認するための40分間の小テストを実施する.

キーワード

静定ばり,はりの断面力,応力度,変形

要件

構造の力学1及び演習を受講しておくこと

注意

数回の授業ごとに小テストを実施するので,毎回の予習·復習は欠かさず行うこと.

目標

1.はりの構造を理解し,反力,断面力,断面に作用する応力度とはりの変形を計算できる

計画

1.ガイダンス,はりの種類と支点反力 その1
2.はりの種類と支点反力 その2
3.小テスト(支点反力)·はりの断面力 その1 集中荷重を受けるはりの断面力
4.はりの断面力 その2 分布荷重を受けるはりの断面力
5.はりの断面力 その3 ゲルバーばりと間接荷重を受けるはりの断面力
6.小テスト(はりの断面力)·はりの影響線 その1 反力の影響線
7.はりの影響線 その2 はりの断面力の影響線
8.はりの影響線 その3 ゲルバーばりと間接荷重を受けるはりの断面力の影響線
9.小テスト(はりの影響線)·断面諸量 その1
10.断面諸量 その2
11.小テスト(断面諸量)·はりの応力度 その1 曲げ応力度
12.はりの応力度 その2 はりのせん断応力度,主応力度
13.小テスト(はりの応力度)·はりの変形 その1 はりの弾性曲線
14.はりの変形 その2 弾性荷重によるはりの変形
15.はりの変形 その3 不静定ばりの解法
16.小テスト(はりの変形)·2回以内の再小テスト

評価

到達目標が達成されているかを各単元ごとに行う小テスト(100%) で評価し,評点(小テストの平均点)≥60%を合格とする.

JABEE合格

【成績評価】と同一である.

JABEE関連

本学科の教育目標の3(2)に100%対応する.

対象学生

他学科,他学部学生も履修可能

教科書

高岡宣善著(白木渡改定)「静定構造力学」共立出版(「構造の力学1及び演習」と同じ).

参考資料

講義中に必要に応じて紹介する.また,補足説明用資料や演習問題等はプリントを配布し,解説する.

連絡先

長尾(A515, 088-656-9443, fumi@ce.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 年度ごとに学科の掲示を参照すること
野田(A514, 088-656-7323, tarda@ce.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 年度ごとに学科の掲示を参照すること