酵素工学
Enzyme Technology
2単位
目的
酵素を工業,農業,医療,環境保全などの産業と日常生活へ有効利用するための原理,手法,問題点,課題について講義する.中間試験の実施により酵素の工学的利用についての基本的知識の修得を図る.
概要
酵素を産業に利用する場合について,酵素の特徴,微生物による生産,精製について基本的な知見と特徴を説明する.その知見を踏まえた酵素の日常生活への利用の具体例と特徴,酵素利用の具体例と特徴,酵素の機能改良と利用などについて,基本的な知見を中心に講義する.また,酵素産業利用に関する倫理面について討議する.
キーワード
酵素,微生物,洗剤酵素
先行科目
関連科目
要件
生化学3を受講しておくこと.
注意
下記の参考書を一冊以上購読して,講義に関連する知識を幅広く学習すること.復習を特にするように努めること.講義で理解しにくい点は,教科書や参考書等で学習するとともに直接質問すること.
目標
1. | 産業への応用面において有用な酵素の生産法と効率的な精製法の基本原理を理解する.中間試験1(30%),期末試験(70%) |
2. | 酵素の産業への応用の基本原理と課題解決法(工業倫理に関する問題)を理解する.中間試験2(30%),期末試験(70%) |
計画
1. | 工学的応用における酵素の特徴 |
2. | 酵素の構造と機能 |
3. | 酵素反応の特徴 |
4. | 酵素の種類と取り扱い |
5. | 酵素の精製法 |
6. | 〃 |
7. | 中間試験1(到達目標1の一部評価) |
8. | 酵素の産業上の応用1 |
9. | 酵素の産業上の応用2 |
10. | 酵素の産業上の応用3 |
11. | 酵素の産業上の応用4 |
12. | 酵素の産業上の応用5 |
13. | 酵素の機能改良 |
14. | 中間試験2(到達目標2の一部評価) |
15. | 中間試験解説 |
16. | 期末試験(到達目標全ての一部評価) |
評価
出席率80%以上で,到達目標2項目が各々60%以上達成されている場合をもって合格とする.出席点は加えない.
JABEE合格
成績評価と同じ.
JABEE関連
本学科教育目標(A),(C),(D)に対応する.
対象学生
他学科学生も履修可能
教科書
資料を配布する
参考資料
大島敏久·左右田健次著「酵素のおはなし,第三刷」日本規格協会
太田隆久著「暮らしの中の酵素」東京化学同人
堀越弘毅·関口武司·中村聡·井上明著「極限環境微生物とその利用」講談社
小巻利章著「酵素応用の知識,第四版」幸書房
連絡先
生物事務室(M棟703)
備考
原則として再試験は実施しない.