2008年度 工学部 機械工学科 昼間コース — [必修] 2年(前期)

生産加工システム

Machining and Introduction to Manufacturing System

教授・海江田 義也, 准教授・多田 吉宏

2単位

目的

切削加工を中心に,溶融加工(鋳造,溶接) を含む加工法と生産システムの概念を学ぶ.力学・材料・制御計測などと関連づけながら,今日的な高能率・高精度な生産加工技術のための基本事項への理解を深める.

概要

最近は情報化が進み,コンピュータ万能の時代のように考えられている.事実工作機械もNC化が進み,生産システムも著しい進歩を遂げている.しかし加工の本質が変わった訳ではない.新しい加工技術を開発するにもその基礎技術の習得が必要である.

キーワード

鋳造,溶接,切削加工,生産システム

先行科目

機械基礎実習

関連科目

精密加工学

要件

工作機械の理解を深めるため,「機械基礎実習」を履修しておくこと.

目標

1.溶融加工と切削加工それぞれの概念と基礎技術を理解修得する.
2.講義と演習を通じて,応用力の涵養を図る.

計画

1.生産加工序論,砂型鋳造・演習
2.各種の鋳造法・演習
3.被覆アーク溶接・演習
4.各種の溶接法・演習
5.切削加工の基礎・工具材料・切削油剤・演習
6.中間大演習
7.切り屑生成機構・切削抵抗・演習
8.被削性・工具寿命・演習
9.旋削加工・演習
10.フライス加工・演習
11.各種フライス加工の得失・演習
12.穴あけ加工・演習
13.中ぐり加工・演習
14.切断加工・ブローチ加工・歯切り加工・演習
15.NC工作機械と生産システム
16.定期試験

評価

演習のレポートに基づく平常点と,中間大演習および期末試験の結果とを,4:6の比率で総合して評価する.

JABEE合格

【成績評価】と同一である.

JABEE関連

(B)に対応する.

対象学生

開講コース学生のみ履修可能

教科書

新編 機械加工学(橋本文雄,山田卓郎 著),共立出版,ISBN4-320-08055-6

参考資料

溶融加工学(大中逸雄,荒木孝雄),コロナ社,ISBN4-339-04038-X,機械加工学(中島利勝,鳴滝則彦 著),コロナ社,ISBN4-339-04059-2

連絡先

海江田(M321,656-7379,kaieda @me.tokushima-u.ac.jp)
多田(M319,656-7381,tada@me.tokushima-u.ac.jp)

備考

1.演習を行うので,A4レポート用紙,関数電卓,定規·物差しなどを持参すること.