2008年度 工学部 電気電子工学科 昼間コース — [必修] 1年(前期)

電気数学演習

Mathematics for Electrical and Electronic Engineering

教授・島本 隆, 助教・宋 天, 理事・川上 博

1単位

目的

電気電子工学の大部分は数式を用いて記述されている.したがって,電気電子工学を学ぶためには数学を理解し,その基礎知識を持っておくことが必須である.この講義では特に,1年後期より始まる必修科目の電気回路1·演習を学習するために必要な数学の基礎を解説する.

概要

高校で学習した数学のうち,特に電気電子工学で必要となる事柄(2次関数,三角関数,微分,積分)を復習し,さらに,電気回路を学習する上で基礎となる行列,ベクトル,複素数,指数関数,三角関数,正弦波などを講義する.

キーワード

高校数学の復習,電気回路の基礎数学

要件

高校で学習した数学の内容を復習しておくことが望ましい.

注意

講義中はいつでも復習できるよう,高校数学の教科書や参考書を手元に置くことを勧める.

目標

1.高校で学習した数学のうち,特に,2次関数·三角関数·微分·積分を十分理解し,それらを用いた種々の問題を解くことができる.
2.電気回路の基礎となる数学,特に,行列·ベクトル·複素数·正弦波等を理解し,それらに関する問題を解くことができる.

計画

1.はじめに(講義内容·成績評価の説明,教科書配布等)
2.高校数学の復習(2次関数;数I)
3.高校数学の復習(三角関数;数II)
4.高校数学の復習(微分法;数II)
5.高校数学の復習(微分法の応用;数II, III)
6.高校数学の復習(積分法;数II, III)
7.中間試験(到達目標 1 の評価)
8.1次関数と行列
9.行列式と連立方程式
10.ベクトルと行列
11.複素数と複素平面
12.複素指数関数と三角関数
13.正弦波,位相,実効値,合成
14.複素正弦波
15.期末試験(到達目標 2 の評価)
16.期末試験の返却と解説等まとめ

評価

到達目標の2項目がそれぞれ達成されているかを試験80%,平常点(演習レポート等)20%で評価し,2項目平均で60%以上あれば合格とする.

JABEE関連

(C)工学基礎70%,(D)専門基礎30%

対象学生

開講コース学生のみ履修可能

教科書

川上,島本共著「電気回路の基礎数学」コロナ社(出版予定),間に合わなければ同原稿の自作冊子を授業始めに配布

連絡先

島本(E棟3階南 D-5, 088-656-7483, simamoto@ee.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 年度毎に学科の掲示,あるいは居室前の掲示を参照すること
宋(E D-4, 088-656-7484, tiansong@ee.tokushima-u.ac(no-spam).jp)