2008年度 工学部 電気電子工学科 昼間コース — [選択必修(B)] 2年(後期)

電子回路

Electronic Circuits

教授・橋爪 正樹

2単位

目的

電子機器に不可欠なアナログ信号を増幅·発振させる電子回路についての基礎知識を習得する.

概要

アナログ電子回路素子として使用する場合のダイオード,トランジスタの電気的特性,各種増幅回路の構成法と解析法,発振回路の構成法と解析法について講義する.

キーワード

接合トランジスタ,ダイオード,MOS,増幅回路,発振回路

要件

「半導体工学」(2年前期開講)を受講していることが望ましい.

注意

丸暗記しようとせず,理解するように心がけること.「電気回路1,2」を理解していることを前提に講義する.講義後の復習が不可欠.

目標

1.ダイオード,トランジスタの動作を説明できる.
2.基本増幅回路の動作を図式解法,等価回路を用いた解析法で予測できる.
3.各種増幅回路を回路動作を予測できる.
4.発振回路の構成法とその発振原理を説明できる.

計画

1.電子回路とは
2.ダイオードとそれを用いた回路の動作解析法
3.接合トランジスタとその動作
4.MOS FETとその動作
5.増幅回路の構成と増幅原理
6.図式解法による基本増幅回路の電気的特性解析法
7.等価回路による基本増幅回路の電気的特性解析法
8.RC結合増幅回路
9.RC結合増幅回路の設計
10.差動増幅回路
11.電力増幅回路
12.帰還増幅の原理
13.帰還増幅回路と帰還増幅の効果
14.発振回路の原理
15.発振回路の解析法
16.期末試験

評価

試験80%,平常点20%(レポート)として評価し,60%以上で合格とする.

JABEE関連

(D)専門基礎70%,(E)専門分野(知能電子回路)30%

対象学生

他学科学生も履修可能

教科書

二宮保,小浜輝彦「学びやすいアナログ電子回路」昭晃堂

参考資料

齊籐正男「線形電子回路」昭晃堂,小牧省三「アナログ電子回路」オーム社

連絡先

橋爪(E棟3階南 D-2, 088-656-7473, tume@ee.tokushima-u.ac(no-spam).jp)

備考

本科目は知能電子回路関連科目(ディジタル回路,アナログ演算工学,コンピュータ回路,集積回路2,電子回路設計演習など)の基礎重要科目であるので,必ず受講し単位を取得すること.将来,コンピュータを含むエレクトロニクス機器の開発·研究に携わりたい人は必ず受講しておくこと.学系内共通科目でもある.