2008年度 工学部 建設工学科 夜間主コース — [選択] 3年(前期)

沿岸域工学

Coastal Zone Engineering

教授・中野 晋

2単位

目的

沿岸部の災害の現状を理解し,これらの問題に対応するために必要な流体物理現象の基礎事項について習得させる.

概要

周囲を海で囲まれたわが国では常に津波や高潮などの沿岸災害の脅威にさらされている.この講義では沿岸部における諸問題を紹介した後,この問題に対応するために必要な流体物理現象について演習を交えて講義する.

キーワード

沿岸防災,沿岸環境,波浪,漂砂

関連科目

河川工学

要件

なし

注意

水工学を習得しておくことが望ましい.

目標

1.沿岸防災·沿岸環境に関する問題の実態について理解する.(1∼4回)
2.海岸工学に関する基礎的知識を習得する.(5∼15回)

計画

1.津波災害,高潮災害
2.高波災害,海岸侵食
3.沿岸環境-水質問題-
4.沿岸環境-地球温暖化-
5.波の基礎的性質-波長,波速,水粒子速度-
6.波の基礎的性質-波による質量輸送,波のエネルギー-
7.波の変形-浅水変形,屈折-
8.波の変形-回折,海底摩擦,砕波-
9.海の波の統計的性質
10.中間試験 (5∼9回分)
11.海岸構造物への波の作用
12.漂砂と海浜形状
13.沿岸流
14.海岸保全工法 その1
15.海岸保全工法 その2
16.期末試験(11∼15回分)

評価

到達目標1の達成度は2回のレポートの割合を1:1として算出される評点により評価し,評点≧60%で当目標のクリア条件とする.到達目標2を中間試験,期末試験の割合を1:1として算出される評点により評価し,当目標も評点≧60%をクリア条件とする.2つの到達目標をクリアした場合を合格とし,成績は到達目標1,2の評点を重み30%,70%として算出する.

対象学生

他学科,他学部学生も履修可能

教科書

平山秀夫,辻本剛三ほか著:海岸工学,コロナ社

参考資料

特になし

連絡先

中野(A310, 088-656-7330, nakano@ce.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: オフィスアワー:年度ごとに学科の掲示板を参照のこと.