2008年度 工学部 知能情報工学科 夜間主コース — [選択] 3年(後期)

画像処理工学

Image Processing

教授・大恵 俊一郎

2単位

目的

視覚認識技術に不可欠な画像処理の基本的な手法を理解させる.

概要

画像処理工学は,医療画像処理,工業用画像処理,視覚パターン処理等の基礎になるディジタル画像処理手法の基本的事項を修得するための講義であり,画像処理の基本概念,2値画像処理,画像の変換と強調,画像の復元,画像の特徴抽出,パターンマッチング,パターン分類,画像処理システム,および工業用画像処理への応用について講述する.なお,工業用画像処理については,その分野の専門家に集中講義を依頼することにより,広い最新情報を修得できるようにしている.

要件

線形システム解析,信号処理工学及び演習,マイクロプロセッサを履修しておくことが望ましい.

注意

確率統計学,信号処理工学,線形システム工学および計算機アーキテクチャを履修しておくこと.また,工業用画像処理については,専門家の非常勤講師が集中講義を行うので,必ず出席のこと.欠席の場合は,単位を認めない.

目標

1.視覚情報処理技術に不可欠な画像処理技術の基本的な手法を理解し,応用力をつける.

計画

1.ディジタル画像処理の特徴,画像データの取り扱い
2.ヒストグラム,画像処理アルゴリズムの形態,画像の表現,データ構造
3.画像の2値化,2値画像の連結性と距離
4.連結成分の変形操作,図形の形状特徴
5.画像の変換と強調
6.平滑化と雑音除去
7.画像の復元,画像の再構成,幾何学的変換
8.エッジ検出,線の検出
9.領域分割,テクスチャ解析
10.マルチスペクトル画像処理,3次元画像処理,動画像解析
11.パターンマッチング,教師付き分類,教師なし分類
12.画像処理システム
13.工業用画像処理1(工業用画像処理の要点,位置,形状の認識)
14.工業用画像処理2(欠陥の認識,表面情報の認識)
15.予備日
16.定期試験

評価

毎回講義終了前に,その時間帯に習った内容から10分間の小試験を行い(20%),さらに定期試験も行って(80%),総合的に評価する.

対象学生

開講コース学生のみ履修可能

教科書

田村秀行監修:「コンピュータ画像処理入門」総研出版

参考資料

高木幹雄,下田陽久監修:「画像解析ハンドブック」東京大学出版会

連絡先

大恵(C204, 088-656-7500, oe@is.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 月曜日10時∼12時