2008年度 工学部 知能情報工学科 夜間主コース — [選択] 4年(前期)

通信工学

Communication Systems

教授・木内 陽介

2単位

目的

通信工学において音声,画像,データなどの信号を遠方にどのようにして伝送するかということを学ぶ.それに用いられる具体的な通信方式,通信回路,通信機器について講義する.

概要

3年前期で学んだ「通信理論」を用いて,実際に通信を行うための具体的な方式を講義する.通信工学を通信方式により分類し,前半では放送等に用いられているアナログ通信方式を,後半ではデータ伝送等に用いられているディジタル通信方式を解説する.この講義で通信工学の具体的体系を把握できることを目指している.

キーワード

通信方式,ディジタル通信,変復調

先行科目

情報通信理論

関連科目

コンピュータネットワーク

要件

「通信理論」を受講しておいてほしい.

注意

週2回講義を行う.教科書の分かりにくいところをプリントで補足してある.

目標

1.アナログ通信方式を理解する.
2.ディジタル通信方式を理解する.

計画

1.アナログ通信の概要とその技術史
2.AM通信方式
3.FM通信方式
4.変復調回路·レポート
5.アナログパルス通信方式
6.アナログ通信方式の雑音特性
7.多重通信方式
8.中間試験
9.ディジタル通信の概要とその技術史
10.帯域圧縮と伝送符号
11.パルス伝送と等化·レポート
12.ディジタル変調方式
13.ディジタル通信の雑音特性
14.通信機器
15.全体のまとめ
16.定期試験

評価

講義の出席状況,提出されたレポート,中間試験,定期試験の結果を総合して行う.

対象学生

他学科学生も履修可能

教科書

田崎,美咲編「通信工学」朝倉書店

自作プリント

連絡先

木内(E棟3階北 C-4, 088-656-7475, kinouchi@ee.tokushima-u.ac(no-spam).jp)

備考

1.講義では「通信理論」で学んだ結果を多く引用するので,忘れている場合は必ず復習をして確認してほしい.また教科書の内容を補足し,例題,演習を載せたプリントを副教材として配布するので,自分で解き,質問はオフィスアワーを利用してほしい.
2.出席状況,レポートによる平常点と中間試験,定期試験による評価の比は2:8とする.