2008年度 工学部 機械工学科 夜間主コース — [選択] 3年(前期)

メカトロニクス工学

Mechatronics Engineering

教授・岩田 哲郎

2単位

目的

メカトロニクスの構成要素として必要不可欠な,各種のセンサとモータの動作原理,および制御回路の基礎知識を習得させる.

概要

最初に,以後の講義を理解するために必要な,OPアンプ回路と負帰還増幅器の簡単な説明を行なう. その後,各種のセンサの動作原理と応用回路について講述する. 後半では,各種のモータの動作原理と駆動回路について講述する.

キーワード

センサー,モーター,オペアンプ,アクチュエータ

先行科目

電子回路

要件

電子回路の受講を前提とする.

注意

毎回の復習を特に重視する.

目標

1.基本的なセンサの動作原理と駆動回路を理解すること
2.各種モータの動作原理と駆動回路を理解すること
3.データシートから必要な情報を読み取れるようにすること

計画

1.OPアンプ回路の基礎
2.負帰還増幅器の基礎
3.熱電対
4.白金測温抵抗体
5.フォトセンサ
6.ホールセンサ
7.磁気抵抗素子
8.圧力センサ
9.AC電流センサ
10.超音波センサ
11.モータの種類と動作原理
12.DCモータとACモータ
13.ステッピングモータ
14.PLL回路
15.予備日
16.定期試験

評価

理解を促すためにレポートを課す場合もあるが,その提出状況と内容,授業への取組状況,中間試験と最終試験の成績を総合して判定する. 最終試験以外は平常点に含め,平常点と最終試験の比率は4:6とする.

対象学生

開講コース学生のみ履修可能

教科書

岩田哲郎,荒木勉,橋本正治,岡宏一 著 「基礎からのメカトロニクス」日新出版

参考資料

松井邦彦著「センサ応用回路の設計製作」CQ出版社,「モータ制御&メカトロ技術入門」トランジスタ技術SPECIAL NO.61 CQ出版社

「センサ応用回路の活用ノウハウ」トランジスタ技術SPECIAL NO.66 CQ出版社

連絡先

岩田(M427, 088-656-9743, iwata@me.tokushima-u.ac(no-spam).jp)

備考

メカトロニクスとは,メカニクス,エレクトロニクス,オプティクスの技術融合により新機能·高性能装置を創出る工学であり,制御工学の知識を導入してコンピュータにより機械の知能化をはかる技術分野である.したがって,装製作,計測といった観点から,全ての科目を総合的に勉強する必要がある.