流域水文工学
Watershed Hydrologic Engineering
准教授・田村 隆雄
2単位
形態
講義
目的
降雨·流出システムと河川流域における森林等の土地利用形態と治水·利水·水環境面での相互作用についての定量的把握手法を修得する.
概要
降雨·流出システムと河川水系における森林等の土地利用形態との治水·利水·水環境面での相互作用についての定量的把握を目的として,雨水の流出過程,河川流下過程および水質形成に寄与する各種の物質移動過程とその収支について講述する.
目標
1. | 降雨·流出システムと森林等の土地利用形態との相互作用を定量評価する技術的手法を理解する. |
2. | 河川流域における水質形成に寄与する各種の物質移動についてのモデリング手法を理解する. |
計画
1. | 河川流域の水循環 |
2. | 森林における遮断蒸発過程 |
3. | 森林における蒸散過程 |
4. | 森林流域の流出過程 |
5. | 地表面流出モデル |
6. | 分布型流出モデル |
7. | 河川流域における水循環のモデリング(1) |
8. | 河川流域における水循環のモデリング(2) |
9. | 河川流域における水循環の定量評価指標 |
10. | 森林流域における渓流水質の形成 |
11. | 渓流への溶存物質の流出過程 |
12. | 森林の変化が渓流の水質に与える影響 |
13. | 溶存態物質の渓流水濃度の数理モデル(1) |
14. | 溶存態物質の渓流水濃度の数理モデル(2) |
15. | 河川流域における物質循環のモデリング手法 |
16. | 河川流域における移動物質の収支計算法 |
評価
到達目標1の達成度を,レポートで算出される評点により評価し,評点≧60%を当目標のクリア条件とする.到達目標2の達成度を,レポートで算出される評点により評価し,評点≧60%を当目標のクリア条件とする.すべての到達目標をクリアした場合を合格とし,成績は,到達目標1と2の評点の重みをそれぞれ50%として算出する.