スポーツ·健康科学研究法I
教授・荒木 秀夫
2単位
目的
我が国における運動行動に関する研究方法は,生理学,解剖学,工学,心理学などの基礎科学的手法が中心で,欧米に見られるようなマクロな行動解析については現在でも,一般的には普及していない現状にある.このことが人間の運動や労働,生活行動などの評価とともに実践的な指導,改善においても立ち後れる原因ともなっている.本演習ではこうした現状を考慮して,動作観察法,行動統計学,電気生理学を中心に,これらに共通する生理科学的な基礎理論を文献購読や実験実習を通して学習することを目的とする.
概要
身体機能における運動行動制御の運動生理学的解析法に関する一般的理論と実践を学習する.
キーワード
運動,筋電図,脳電位
注意
5回の実験レポートを提出する.
目標
1. | 運動行動のマクロ解析法の理論と手法を習得する |
計画
1. | オリエンテーション |
2. | 筋の働きと筋電図 |
3. | 脊髄運動細胞と筋電図 |
4. | 生筋電図の解析1-積分と包絡線 |
5. | 筋電図の解析2-反射の測定(H波) |
6. | 筋と脊髄-運動単位の評価法 |
7. | 体性感覚誘発電位と随意運動 |
8. | 感覚機能の検査法 |
9. | 脳機能と脳波・脳電位 |
10. | 運動関連脳電位と筋力発揮 |
11. | 認知と視覚・聴覚誘発電位 |
12. | 筋電図とメカノグラムによる動作分析―トレッドミル歩行― |
13. | ビデオ撮影による動作分析 |
14. | 投動作と蹴動作解析の実習 |
15. | まとめ |
評価
試験結果と提出レポートの総合判断による
教科書
毎回の授業用資料を配付する.
連絡先
荒木(3119, 0886567214, araki@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
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