2008年度 人間·自然環境研究科 人間環境専攻 修士課程 選択科目 欧米文化 — 1年(前期), 2年(前期)

日独比較文化論

助教授・依岡 隆児

2単位

目的

互いに異質な文化や分野を結びつけ,新しい発想や見識を得ようとする比較文化の「方法」を身につけること. 近代以降日本と関係の深かったドイツ語圏と日本との文化的交流や影響関係をみながら,異文化交流や文化変容のあり方を考察すること.これからの日本の国際化や多文化的社会の実現のためのヒントを得ること.

概要

比較文化研究,異文化理解,グローカル,文化変容,近代化の問題,地域性と国際性

キーワード

比較文化,異文化理解,マルチカルチャー,文化交流,グローカル

注意

日本語で書かれた文献や日本語翻訳のテキストを主として使用するので,ドイツ語履修歴は問わないが,ドイツ語履修経験があることが望ましい.

目標

1.日本とドイツ語圏との文化交流や文化的影響関係についての理解を深めること.文化を静態としてではなく,たえず他からの影響にさらされて変容をとげている動態としてとらえられるようになること.

計画

1.グローバリズムと地域性は対立するものではなく,むしろ相補的で密接に関わる(「グローカル」)という視点から,地域(四国)から世界につながる可能性を日独文化比較の関連で考える.ドイツは地域主義の国でその地域性をもとに世界的な文化を生み出してきた.こうした観点で日本がドイツから学ぶ点も大いにあるだろう.取り上げるトピックスとしては大きく四つのことを考えている.
2.1.地域性からつながる世界
3.2.地域文化交流とツーリズム
4.3.自然との共生とコスモポリタニズム
5.4.ハイマート(故郷)としての四国

評価

出席,授業への参加状況,レポートなど,総合的に評価する.

教科書

適宜プリントを配布する.

連絡先

依岡(1308, 088-656-7143, yorioka@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 火曜日12時から13時まで