哲学的人間論II
教授・吉田 昌市
2単位
目的
古今東西の哲学的あるいは宗教的著作のなかから何かを選んで,そこで取り扱われている思想的問題を考察·検討する.それを通して,思想や宗教を理解するために必要な訓練を与える.
概要
宗教哲学の諸問題.日本を代表する宗教哲学者の一人,波多野精一を取り上げ,その宗教哲学の立場がどのようなものであったかを考える.「波多野精一全集」(第三,四巻に所収)や単行本(いずれも岩波書店刊)が大学図書館にあるので,受講者はそれを借り出されたい.
キーワード
自然,文化,宗教
注意
疑問の点をはっきり発言するなど,積極的に講義に参加することを期待します.
目標
1. | 取り上げられる哲学的問題を,批判的に理解できるようになること |
計画
1. | 前期は,宗教哲学三部作と言われる『宗教哲学序論』『宗教哲学』『時と永遠』,特に『時と永遠』を中心に,波多野宗教哲学の基本概念を解説する.1. 自然・文化・宗教 |
2. | 自然的生と文化的生 |
3. | 時間性とその克服 |
4. | 自己実現 |
5. | 活動と観想 |
6. | 不死性と無終極性 |
7. | まとめ(1) |
8. | エロースとアガペー |
9. | 神聖性 |
10. | 創造 |
11. | 表現と象徴 |
12. | 信仰 |
13. | 永遠と時 |
14. | 罪,救い,死 |
15. | まとめ(2) |
16. | 成績評価と評価の講評 |
評価
授業に取り組む態度と期末のレポートによって評価する.
再評価
(再試験を)行う.
教科書
上記以外は講義のなかで指示する.
連絡先
吉田(1230, 088-656-7150, shoichi@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: 水曜 12時から13時, 1号館 1230室(南棟2階奥), shoichi@ias.tokushima-u.ac.jp