2008年度 人間·自然環境研究科 人間環境専攻 修士課程 選択科目 アジア文化 — 1年(後期), 2年(後期)

日本文学特論演習

准教授・鳥羽 耕史

2単位

目的

様々な小説を歴史的文脈を踏まえて読み解く中で,応用可能な近代の歴史·文学研究の基礎を身につけることを目的とする.後期は演習となるため,出席者それぞれがレポートをし,皆で議論する形式で進めていきたい.

概要

日本近代文学の「名作」と言われている小説について,なぜそれが「名作」になったのか,今の視点でどう読めるのかを考察する.

キーワード

文学

先行科目

日本文学特論

関連科目

日本文学特論

注意

次回に扱うテキストを指定するので,必ず読んだ上で出席すること.また,レポーターは自分の担当テキストについて調べた上で考察し,レジュメを作成しておくこと.自分から進んで読み,考え,意見を述べる姿勢を求める.

目標

1.文学テクストを,その生成時の状況を踏まえて読解できるようになる.
2.近代の歴史·文学に関する調査方法の基礎を身につける.

計画

1.ガイダンス
2.日本近代文学概説,調査・研究方法ガイダンス
3.横光利一「機械」(以下,テクストは変更もあり得る)
4.梶井基次郎「檸檬」
5.武田麟太郎「日本三文オペラ」
6.小林多喜二「党生活者」
7.谷崎潤一郎「春琴抄」
8.舟橋聖一「ダイヴィング」
9.石川達三「蒼氓」
10.徳田秋声「仮装人物」
11.中野重治「小説の書けぬ小説家」
12.岡本かの子「鶴は病みき」
13.石川淳「普賢」
14.井伏鱒二「ジョン萬次郎漂流記」
15.まとめ
16.レポート

評価

出席確認を兼ねた毎回の小レポート,研究発表,中間レポート,期末レポートにより総合的に評価する.

再評価

行わない.

教科書

教科書は使わない.教材としてプリントを配布する他,参考書も適宜指示する.

連絡先

鳥羽(2326, toba@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 火曜日 13時30分∼14時30分 総合科学部1号館3階2326号室,e-mail: toba@ias.tokushima-u.ac.jp