2008年度 人間·自然環境研究科 人間環境専攻 修士課程 選択科目 健康科学 — 1年(後期), 2年(後期)

ヘルスプロモーション特論

教授・小原 繁

2単位

目的

健康増進に運動の役割が大きいことが明らかになっています.しかし,運動をすれば必ず健康増進という効果が現れるわけではないということをみなさんも知っていると思います.スポーツ選手の中で関節,筋肉,靱帯などを痛めている人はかなり多くいます.また運動中の突然死も少なからず起こっています.一方,傷病分類別にみた外来の受療率では歯科を筆頭に,筋骨格系,循環器系,呼吸器系が10万人当たりで500人を越える数となっており,外来患者の5本指に入る疾病になっています.また子どもの健康·体力の実状を知りながら将来への取り組みの問題や高齢者の健康体力をどのように評価するかという問題も触れたいと考えています.本授業では,このような現実を分析しながら,どういう取り組みがヘルスプロモーションとして効果的であるかを議論します.具体的には,運動が身体に与える影響を健康という視点(体力増強という視点ではないという意味です)から考えて,運動とは何かを解説します.

概要

ヘルスプロモーションの現実的問題とその解決策を探る

注意

特になし.

目標

1.社会における医療問題を理解する.
2.疾病を知る.
3.その予防策を理解する.
4.予防策実行への方法を理解する.

計画

1.高齢化社会と健康問題
2.医療費と健康問題
3.疾病の分類と予防の可能性
4.運動による身体内部の環境調節機能への影響
5.運動の心臓への影響
6.運動の血圧への影響
7.運動の代謝系疾病への影響
8.子どもの体力.日常生活や体格との関係
9.高齢者の体力·身体機能
10.疾病を抱えた中でのヘルスプロモーション

評価

レポートの提出

教科書

資料を配付します.

連絡先

小原(088-656-7213, obara@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 水曜日 5時から6時,obara@ias.tokushima-u.ac.jp

備考

平成18年度は開講しない (隔年開講で奇数年に開講)