2008年度 人間·自然環境研究科 人間環境専攻 修士課程 選択科目 健康科学 — 1年(前期), 2年(前期)

健康相談活動論特論

非常勤講師・徳山 美智子, 肩書不明・中安 紀美子

2単位

目的

学校における子どもへの支援の一方法として,心身の健康という側面から考究していく.子どもへの対応や学校全体の教育活動を変革していく養護教諭の実践を分析しながら,子どもを支援するために,養護教諭の特性(特質)や保健室の機能を有効に活用する方法を具体化できる能力を養成することを目的とする.

概要

1.養護教諭の行う健康相談活動の実践の構造を理解する. 2.養護教諭の特性(特質)と保健室の機能を子どもの支援に活かす理論の構築と実践力の向上を目指す. 3.健康相談活動の実践を討論し,養護教諭が教育活動の変革に関与することを理解して,適切な方法を選択することができる. 4.子どもを支援する体制を構築し,連携の本質について説明することができる. 5.健康相談活動が学校の安全·危機管理の基盤を担うことを説明付け,具体的な体制を構築することができる.

注意

演習を取り入れるので,動きやすい服装で出席すると,より一層授業の効果が上がる.

目標

1.講義に終始せず,受講者が健康相談活動の多様な実践を発表·討論し,演習する過程でその構造を深く理解して,より有効な子どもへの対応と教育活動の変革に活かす方途を探求できる授業とする.

計画

1.子どもが生活する環境
2.教育活動としての健康相談活動の構造
3.子どもの支援とインフォームドコンセント·プライバシー保護
4.養護教諭の特性と(特質)を子どもの支援に活かす
5.保健室の機能を子どもの支援に活かす
6.子どもを支援する体制と学校内·外の連携
7.健康相談活動と学校の安全·危機管理
8.小学校,中学校,高等学校,特殊教育学校,幼稚園における子どもの支援の状況と課題
9.いじめ·虐待と健康相談活動
10.薬物乱用と健康相談活動
11.保健室投稿と健康相談活動
12.健康相談活動の記録の意義と方法
13.事例検討(研究)の意義と進め方
14.実践事例の分析
15.教育活動としての健康相談活動の実際
16.健康相談活動の評価,今後の展望

評価

授業への取り組み状況,グループ討論やプレゼンテーション,レポートなどを総合して行う.

教科書

プリントを配布する.講義の中で紹介する

参考資料

必要に応じて配布する.

連絡先

徳山(連絡先未登録)

備考

平成19年8月6∼8日に開講予定