2008年度 人間·自然環境研究科 自然環境専攻 修士課程 選択科目 物質科学 — 1年, 2年

量子科学特論演習

教授・中山 信太郎

2単位

目的

実験を通して,原子核の性質について学ぶ.加速器を用いた実験で得たデータを解析し,実験データの取扱いを理解する.計算機の取扱いも理解する.共同利用施設で実験を行い,このデータを解析できるようにする.

概要

物質構造の核である原子核について,実験からの側面から解説する. 原子核の空間的大きさ,形,スピン,パリティ,アイソスピン,結合エネ ルギーについて理解する.

キーワード

荷電変換反応,スピン,アイソスピン,巨大共鳴,クラスター構造

注意

実験手法を中心に解説する

目標

1.実験データの処理と結果の分析を可能にする.そのための計算機の環境作りができる.

計画

1.原子核の描像と模型(4)
2.放射線検出器(2)
3.磁気分析器(1)
4.荷電変換反応(3)
5.原子核のクラスター構造と反応(2)
6.最近の研究から(3)
7.授業の総括

評価

レポートで評価する.

教科書

(教科書)自製テキスト

(参考書)バイザー著「現代物理学の基礎」好学社,原康夫著「量子力学」岩波書店,八木浩輔著「原子核物理学」朝倉書店

連絡先

中山(1N02, 0886567236, nakayama@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 在室時いつでも質問は受け付ける.

備考

隔年開講,H19年度開講せず