2008年度 人間·自然環境研究科 自然環境専攻 修士課程 選択科目 物質科学 — 1年(後期), 2年(後期)

化学物質安全性評価論

教授・関澤 純

2単位

目的

化学物質の安全性評価の考え方の基礎を知るとともに,科学的なリスク評価の原則と手法を学ぶ.食品汚染物や環境安全における適用についても国内外の実例から学び,なぜそのように発展してきたかを考える.

概要

化学物質の安全性について科学的に検討する必要性について知り,その原則と手法を学ぶ.単なる個別の知識の取得にとどまらず,それらを総合,批判的に検討することの重要性およびそのために国際的に確立されたプロセスや成果を知り,自らの事例に適用できるようにする.

目標

1.化学物質リスク評価の原則と手法を身につけ活用する

計画

1.化学物質による危害の例を学ぶ
2.安全性評価の歴史的な経過を学ぶ
3.化学物質リスク評価の国際的な活動の主要な例を知る
4.国内の化学物質リスク評価活動の現状を知る
5.健康·環境リスク評価の基礎的な枠組みを知る
6.有害性確認ステップを学ぶ
7.用量ー反応関係の評価手法について学ぶ
8.曝露評価手法を学ぶ
9.リスク判定の手法を学ぶ
10.食品汚染物へのリスク評価の適用を学ぶ
11.環境リスクへの応用を学ぶ
12.リスク評価における不確実性について学ぶ
13.リスク評価について最新の進歩を学ぶ
14.リスクコミュニケーションの重要性を学ぶ

評価

時々課するレポートと試験の結果の総合により成績を評価する

教科書

化学物質の健康リスク評価 :IPCS(1999)を関澤らの監訳により丸善株式会社から出版

参考資料

講義の中で適切な文献,書籍やウェブサイトを紹介する

連絡先

関澤(2N07, 088-656-7263, sekizawa@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)

備考

隔年開講 今年度開講せず