2008年度 人間·自然環境研究科 自然環境専攻 修士課程 選択科目 物質科学 — 1年(前期), 2年(前期)

地球環境造構学演習

教授・村田 明広

2単位

目的

大規模な断層や褶曲などの地質構造は衛星画像に反映されており,中でも活断層は明瞭に認められることが多い.この演習では,活断層や褶曲に関わる英語の文献を読み,衛星画像解読の実際について学ぶ.また,実際の活断層を淡路島のものを例にとって学ぶ.

概要

衛星画像,地質構造,リモートセンシング

キーワード

リモートセンシング,衛星画像,地質構造,活断層,褶曲,淡路島

注意

野外実習を実施します.野外実習も含めて,必ずしも計画に示された順番通りに授業を行うわけではありません.

目標

1.衛星画像を見て,典型的な褶曲と断層を認識することができる.淡路島の活断層・撓曲について説明できるようになる.

計画

1.アパラチア山脈の褶曲·衝上断層帯(論文講読)1
2.アパラチア山脈の褶曲·衝上断層帯(論文講読)2
3.中国·四国の地質構造(論文講読)1
4.中国·四国の地質構造(論文講読)2
5.Google Earthで褶曲帯の構造を読み取る
6.Google Earthでサンアンドレアス断層の変位地形を抽出する
7.Photoshopを用いて衛星画像を扱う方法
8.空中写真を用いたアナグリフステレオ画像の作成
9.淡路島の野島断層・浅野断層
10.淡路島の育波断層,東林坊-雨乞断層を切る野田尾断層
11.淡路島中部の先山断層・志筑断層と周辺の撓曲構造
12.淡路島の活断層調査(野外調査)1
13.淡路島の活断層調査(野外調査)2
14.淡路島の活断層調査(野外調査)3
15.淡路島の活断層調査(野外調査)4

評価

受講の積極性とレポート

再評価

実施しない.

教科書

狩野謙一·村田明広,1998,構造地質学,朝倉書店

参考資料

狩野謙一·村田明広,「構造地質学」,朝倉書店,1998年

活断層研究会編,「新編 日本の活断層」,東京大学出版会,1991年

岡田篤正·東郷正美編,「近畿の活断層」,東京大学出版会,2000年

太田陽子ほか編,「日本の地形6 近畿・中国・四国」,東京大学出版会,2004年

連絡先

村田(総合科学部3号館2S03, 088-656-7242, murata@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 月曜日12時00分∼13時00分

備考

隔年開講.本年度(2008年度)開講しません.