2008年度 医学部 保健学科 検査技術科学専攻 学部課程 保健学科.検査技術科学専攻 — [必修] 3年

医動物学

Medical Zoology

教授・大橋 眞

1単位

目的

寄生虫と宿主の相互関係から寄生虫疾患の意味を理解し,その感染様式について生命の相互作用や進化の問題も含めて考察できるようにする.またこれに関連して,寄生虫体の引き起こす免疫機構や代謝機構の特徴を考える.これらの理解をふまえ,寄生虫感染の病理,診断,予防法が総合的に把握できるようにする.

概要

現在,我が国で遭遇する頻度が高く,かつ,臨床上重要な寄生虫疾患を中心にそれらの感染様式,症状,病理,診断法,予防法等を解説し,寄生虫感染に対する生体の防御免疫応答についても理解を深める.また,寄生虫疾患媒介動物や病害動物の特徴とその予防法についても取り扱う.

目標

1.寄生虫疾患の感染様式,症状,病理,診断法,予防法等を理解する.
2.寄生虫感染に対する生体の防御免疫応答について理解する.

計画

1.寄生虫とは
2.寄生虫疾患の特徴
3.寄生虫疾患における宿主免疫応答
4.寄生虫疾患の病理
5.原虫症(アメーバ,トリパノソーマ,リューシュマニア,ランブル鞭毛虫)
6.原虫症(トリコモナス,トキソプラズマ,ニューモシスティス·カリニ)
7.原虫症(マラリア)
8.線虫症(回虫,蟯虫,鈎虫,鞭虫)
9.線虫症(糞線虫,繊毛虫,アニサキス,顎口虫)
10.線虫症(糸状虫)
11.吸虫症(肝吸虫,横川吸虫,肺吸虫)
12.吸虫症(住血吸虫)
13.条虫症(裂頭条虫,無鈎条虫,有鈎条虫,エキノコックス)
14.病害動物(虫,ダニ,蚊)
15.まとめ
16.試験

評価

定期試験(60%),小テスト(30%),授業態度(10%)を総合しておこなう.

教科書

医動物学 吉田幸雄著 南山堂

連絡先

大橋(656-7261, ohashi@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
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