電子計算機概論実験
Laboratory in Computer Science
教授・吉永 哲哉
1単位
目的
臨床検査においてコンピュータ活用は不可欠である.コンピュータを用いた検査技術の原理·手法を深く理解することで,より良質の解析結果が得られたり,解析方法改良の発想が生まれる可能性がある.生体情報の信号処理とディジタル画像処理の実際を体験に基づき修得することがこの授業の目的である.
概要
解析ツールとしてMATLAB/Octaveを用いる.基本を演習形式で修得した後,実際に生体から得られた信号および画像を用いて解析方法に関する実験を実施する.毎回,必要な知識を講述してから演習を行うため,情報リテラシ以外の予備知識を必要としない.レポート作成と提出,理解度確認試験の回答などをウェブ·ブラウザから作業できる教材を用意しており,各自の理解度に応じた自習形式で演習を実施する.
目標
1. | 人工言語 Octave を用いて簡単なプログラムを作成できる. |
2. | 離散フーリエ変換を理解でき,これを用いて信号解析ができる. |
3. | スペクトル解析の基礎理論を理解できる. |
4. | ディジタル画像の基礎理論と基本的な画像処理原理を理解できる. |
計画
1. | MATLAB/Octave入門 |
2. | プログラミング技法 |
3. | グラフ作成と最小2乗法 |
4. | 離散フーリエ変換 |
5. | 生体信号のスペクトル |
6. | ディジタル画像処理 (1) |
7. | ディジタル画像処理 (2) |
8. | 演習結果の整理と全体のまとめ |
評価
課題レポート,理解度確認試験などにより評価する.
教科書
高井信勝著,「信号処理」「画像処理」のための MATLAB入門[増補版],工学社
連絡先
吉永(保健学科棟B226, 088-633-9050, yosinaga@medsci.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
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