2008年度 医学部 保健学科 検査技術科学専攻 学部課程 保健学科.検査技術科学専攻 — [必修] 2年

臨床血液学

Haematology

教授・二宮 恒夫, 准教授・梅野 真由美, 講師・尾崎 修治, 助教・賀川 久美子

2単位

目的

赤血球,白血球の形態,機能,ならびにこれらの血球系の疾患を学習する(二宮).主として出血性疾患の理解(尾崎,賀川)と,診断に必要な検査の意義(梅野)を習得させる.

概要

血液学の基礎,各種血液疾患の病態や検査値,血液学的及び止血学的検査法の原理や技術,臨床的意義などについて教授する.(オムニバス方式) (二宮):赤血球,白血球の形態と機能,さらに各種血液疾患の症状・診断・検査値について述べ,臨床血液検査の重要性を教授する. (尾崎・賀川):血小板形態および止血・凝固機構,出血性あるいは血栓性疾患について教授する. (梅野):血液学的検査,出血・血栓傾向の検査法について教授する.

注意

わかりやすく講義するが,疑問点はそのときに質問するように心がけて下さい.

目標

1.血液の生理と病態,各種血液疾患の病態や検査値,血液学的および止血学的検査法の原理や技術,臨床的意義などについて理解する.

計画

1.総論(血液の成分,機能,産生と崩壊)(二宮
2.血球の分化·成熟と造血因子(二宮)
3.赤血球の形態と機能,ならびに疾患(鉄欠乏性貧血,再生不良性貧血,溶血性貧血など)(二宮)
4.白血球の形態と機能,ならびに疾患(細菌,ウイルス感染症やアレルギー疾患に伴う白血球数と分類の変動,白血病,悪性リンパ腫など)(二宮)
5.M蛋白血症の診断,症状(二宮)
6.造血器の構造,機能(二宮)
7.赤血球・白血球系の疾患と臨床検査(まとめ),小試験(二宮)
8.巨核球・血小板の形態,生産,機能(尾崎
9.止血機構,凝固線溶系のしくみ(尾崎)
10.出血傾向と出血性疾患,血栓傾向と血栓性疾患(賀川
11.造血幹細胞移植(賀川)
12.血液学的検査法(梅野
13.出血傾向・血栓傾向検査法(梅野)
14.染色体検査および遺伝子検査(梅野)
15.試験

評価

二宮:筆記試験で評価し,試験は2回行う.7回の授業が終了した後と,定期の前期試験日.それぞれ50点満点とし,2回の合計が60点以上を合格とする.梅野,尾崎・賀川:筆記試験で評価する.定期試験日に行う.100点満点の60点以上を合格とする.なお,各教官の試験で合格することが必要である.

教科書

臨床検査技術学11 「血液検査学」:古沢新平・磯部淳一著(医学書院)

臨床検査学講座「遺伝子・染色体検査学」:奈良信雄 他著(医歯薬出版)

血液細胞アトラス:三輪史朗・渡辺陽之輔著(文光堂)

参考資料

適宜紹介する.

連絡先

二宮(088-633-9030, ninomiya@medsci.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 二宮教員研究室(3階),昼食時および17時∼18時
梅野(088-633-9067, umeno@medsci.tokushima-u.ac(no-spam).jp)