2008年度 保健科学教育部 保健学専攻 看護学領域 博士前期課程

こころの保健学演習

Seminar on COCORO health science

教授・二宮 恒夫, 教授・上野 修一

4単位

目的

支援は,お互いの信頼関係のもとに成り立つ.そのための武器は,倫理とマナーを基本にした言葉でありコミュニケーション技能である.院内および地域とのカンファレンス,事例をもとにしたロールプレイをとおして子ども,家族,支援者などとのコミュニケーション技能を高める.

概要

事例を想定して,ロールプレイをとおして支援方法を学ぶ.院内および地域において実施されている支援のためのカンファレンスに参加し,実践の場を知る.

キーワード

信頼,傾聴,トラウマ,ロールプレイ

注意

演習は実践そのものであると考え取り組んでほしい.

目標

1.こころの問題の要因になっている核心部分に触れるような会話の流れを作ることができる.核心部分が明らかになったとき,そのことが改善できる対応を家族,学校あるいは地域の支援者と話し合いを持つことができる.お互いの専門性の活きるコミュニケーションの場を設定できる.

計画

1.1)最初の出会いの時の対応-安心,安定の気持ちを抱かせるためには-
2.2)傾聴の方法(受容·共感的傾聴,反復的傾聴,具体的傾聴)
3.3)子ども,あるいは親との単独面接,子どもと親との同時面接,家族面接の基本
4.4)子どもの宇宙(岩波書店)を読み,面接に活かす.
5.5∼10)初回から回復までの実際の面接 虐待,摂食障害,自傷行為,不登校などを想定して,アイデンティティの確立をめざした発達モデルによる心理技法についてロールプレイをとおして学ぶ. 5∼10)初回から回復までの実際の面接 虐待,摂食障害,自傷行為,不登校などを想定して,アイデンティティの確立をめざした発達モデルによる心理技法についてロールプレイをとおして学ぶ. 5∼10)初回から回復までの実際の面接
6.11∼15)保健·福祉·教育機関など地域において実施されている支援のためのカンファレンスに参加する.
7.16)試験

評価

予習の準備状況,ロールプレイの評価,レポートを総合して評価する.

教科書

なし

参考資料

二宮教員研究室にある図書をその都度紹介する.

連絡先

ninomiya@medsci.tokushima-u.ac.jp
オフィスアワー: 保健学科3階,二宮教員研究室,昼食時および17時∼18時