2008年度 医学部 保健学科 看護学専攻 学部課程 保健学科.看護学専攻 — [必修] 1年

看護学概論

Guidance for Nursing

教授・多田 敏子, 教授・谷岡 哲也

2単位

目的

看護学を初めて学ぶ人にとって,ガイダンスとなる科目であり,学習をとおして看護学に対する興味や関心を高めることをめざす.

概要

看護の根底にある考え方,どのような人にまたどのような場において看護が必要とされるのか,看護をする者に求められる倫理観や人間観について学習する.

キーワード

看護者,人間,健康,ケア

注意

抽象的な内容なので,授業中にも良く考え,参考図書を読むなど,主体的に参加すること.グループワークでは積極的に参加すること.

目標

1.看護の理念を理解する
2.看護に対する社会のニーズを理解する
3.看護の機能を理解する
4.看護実践の理論的な基盤を理解する
5.看護学の各分野との関連を理解する
6.看護者に必要な態度を理解する

計画

1.本学の看護学教育の理念およびカリキュラムの考え方(多田)
2.看護学を学ぶことの意味(多田)
3.看護の原点とケアリング1ーケアリングの意味(多田)
4.看護の原点とケアリング2ーケアリングの事例(多田)
5.看護の原点とケアリング3ー自分のケアリング体験の想起(多田)
6.職業としての看護(多田)
7.専門職としての看護師(谷岡)
8.看護のねらい(谷岡)
9.実践科学としての看護(谷岡)
10.看護実践のための教育の準備(谷岡)
11.専門職としての看護組織(谷岡)
12.看護実践のための基準(谷岡)
13.看護サービスに対する評価(谷岡)
14.看護の変遷と21世紀に求められる看護(谷岡)
15.健康と病気における安寧の促進(谷岡)
16.保健,医療,福祉の概念(谷岡)
17.保健・医療・福祉の場(谷岡)
18.保健医療福祉チーム(谷岡)
19.保健・医療・福祉におけるケア提供の経済(谷岡)
20.保健・医療・福祉におけるケア提供の動向と課題(谷岡)
21.看護における法的側面(谷岡)
22.看護における倫理と価値(谷岡)
23.看護の対象(谷岡)
24.ライフサイクルと健康(谷岡)
25.看護過程(谷岡)
26.看護実践のための理論的根拠(谷岡)
27.看護ケア(看護援助)の基本的役割(谷岡)

評価

講義への出席(10%),レポート(20%),定期テスト(70%)などによって総合的に行う.

教科書

Anne Boykin,Savina O. Schoenhofer共著,多田敏子・谷岡哲也監訳,ケアリングとしての看護,新しい実践のためのモデル,西日本法規出版,2005年03月

川村佐和子ほか編,看護学概論,メディカ出版,2004年3月

参考資料

ケアの本質(ゆみる出版)

連絡先

多田(保健学科棟3階, 088-633-9033, tada@medsci.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 月曜日午後(必要なときはいつでもメールで連絡ください)
谷岡(088-633-9021, tanioka@medsci.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 木曜日18:00-19:00 教官研究室(保健学科北4階)