2008年度 医学部 保健学科 看護学専攻 学部課程 保健学科.看護学専攻 — [選択] 3年

母児関係論

Introduction to Maternal and Child relationship

教授・岸田 佐智

1単位

目的

母と子,および親とこの関係について,どのような考え方があるのかを現存する理論を基にして理解し,演習を通じてその現象の意味を深める.また,母児の関係を発達させるための母乳育児の重要性について学ぶ.

概要

母と子,および親と子の関係に関するReva Rubin,Klaus and Kennell,Bowlby ,Winnicottらの理論的考え方について講義により,紹介し,その考え方理解する.その理解に基づき,母と子(あるいは親と子)が一緒に行動している場を学生各自が観察する.観察できた現象を理論に照らし合わせながら,グループで同意点と相違点を討議し,グループ毎に母と子(およ親と子)の関係について理解を深める.また,母乳育児に関して焦点を当て,母乳育児中における,母と子の関係とその成立ができるための要因について探る.

目標

1.1.母児関係の始まりについて理解する.2.母と子のきずなの形成について理解する.3.Reva Rubinの母性論より,母性の主観的体験について理解する.4.愛着とは何か,Bowlbyの愛着行動から理解する.5.母と子および親と子の関係の中での,親および子の発達について考える.6.母乳育児を成功させるための要因について理解する.7.母乳育児を行っている親と子の関係について理解をする.

計画

1.授業オリエンテーション,母と子の関係とは何か,母と子および親と子の始まりについて
2.妊娠期からの母と子の関係,母子相互作用について
3.Reva Rubinによる妊娠出産における母性の主観的体験について
4.Bowlbyの愛着行動について
5.母と子の接近行動の実験,子の個体化の過程について
6.Winnicottによる児の情緒的発達について
7.母と子の関係を形成する上での母乳育児の位置づけと,その成立要件について
8.母と子(あるいは親と子)が一緒にいる場面に出向き母と子(親と子の)観察を行う
9. 〃
10.グループ作業,観察できた内容を持ち寄り,理論に照らし合わせる.
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12.授業発表
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16.母と子(および親と子)の関係に関する総括

評価

グループワークの発表に関する態度,貢献度,内容についての相対的評価,およびレポート

教科書

特に指定なし