2008年度 薬学部 薬学科 学部課程 薬学科 — [必修] 3年(前期)

2008年度 薬学部 創製薬科学科 学部課程 創製薬科学科 — [選択] 3年(前期)

薬物治療学1

Pharmacotherapy 1

教授・滝口 祥令

1単位

形態

講義

目的

疾病に伴う症状と臨床検査値の変化など的確な患者情報を取得し,患者個々に応じた薬の選択,用法・用量の設定および各々の医薬品の「使用上の注意」を考慮した適正な薬物治療に参画できるようになるために,薬物治療に関する基本的知識と技能を修得する.

概要

身体の病的変化を病態生理学的に理解するために,代表的な症候と臨床検査値に関する基本的知識を学ぶ.また,下記に示す疾患およびその治療に用いられる代表的な医薬品に関する基本的知識を学ぶ.

カリキュラム関連

薬学モデル・コアカリキュラムC14-(1)(2) に相当

注意

医薬品の適正使用にあたっては,化合物としての医薬品の特徴のみならず,疾患の病態生理や患者の生理機能などをトータルで把握し,理解することが必要である.目の前の患者に適した薬物治療法を考えるPractical pharmacy を学ぼう.

目標

1.症候と臨床検査値
  1. 代表的症候について,生じる原因とそれらを伴う代表的疾患を説明できる.
  2. 代表的な臨床検査の方法と,その検査値の異常から推測される主な疾病を挙げることができる.
2.心臓・血管系の疾患の薬物治療
  1. 心臓および血管系における代表的な疾患を列挙し,概説できる.
  2. 下記疾患の病態生理,適切な治療薬,およびその使用上の注意について説明できる.
    心不全,不整脈,虚血性心疾患,血栓・塞栓症,高血圧
3.血液・造血器の疾患の薬物治療
  1. 血液・造血器における代表的な疾患を列挙し,概説できる.
  2. 下記疾患の病態生理,適切な治療薬,およびその使用上の注意について説明できる.
    貧血,白血病,出血性疾患
4.内分泌系疾患の薬物治療
  1. ホルモンの産生臓器別に代表的な疾患を列挙し,概説できる.
  2. 下記疾患の病態生理,適切な治療薬,およびその使用上の注意について説明できる.
    甲状腺機能異常症,クッシング症候群,尿崩症
5.総合演習
  1. 指定された疾患における薬物治療と非薬物治療の位置づけを説明できる.
  2. 指定された疾患例について必要な情報を収集し,適切な薬物治療法を考案することができる.

計画

1.上記到達目標に従い講義を進める.

評価

試験で評価する.なお,出席状況も加味する.

再評価

実施する

教科書

スタンダード薬学シリーズ6 薬と疾病Ⅱ 東京化学同人

連絡先

(研究室)薬学部研究棟2階 薬物治療解析学教室
(Eメールアドレス)takiguti@ph.tokushima-u.ac.jp
オフィスアワー: 随時