2008年度 薬学部 薬学科 学部課程 薬学科 — [必修] 3年(後期)

医薬品情報学2

Drug Informatics 2

教授・滝口 祥令

1単位

形態

講義

目的

医薬品の効果や副作用には著しい個体差が認められることがあることから,患者個々に応じた投与計画を立案できるようになるために必要な基本的知識を修得する.

概要

患者個々の薬効発現に影響を及ぼす生体側の要因について学ぶ.

カリキュラム関連

薬学モデル・コアカリキュラムC15-(3) に相当

注意

医薬品の適正使用にあたっては,化合物としての医薬品の特徴のみならず,疾患の病態生理や患者の生理機能などをトータルで把握し,理解することが必要である.目の前の患者に適した薬物治療法を考えるPractical pharmacy を学ぼう.

目標

1.遺伝的素因
  1. 薬物の作用発現に及ぼす代表的な遺伝的素因について,例を挙げて説明できる.
  2. 薬物動態に影響する代表的な遺伝的素因について,例を挙げて説明できる.
  3. 遺伝的素因を考慮した薬物治療について,例を挙げて説明できる.
2.年齢的要因
  1. 小児に対する薬物治療で注意すべき点を説明できる.
  2. 高齢者に対する薬物治療で注意すべき点を説明できる.
3.生理的要因
  1. 妊婦および授乳婦における薬物治療で注意すべき点を説明できる.
  2. 栄養状態の異なる患者(肥満など)に対する薬物治療で注意すべき点を説明できる.
4.合併症
  1. 肝臓および腎臓障害を伴った患者における薬物治療で注意すべき点を説明できる.
  2. 心不全を伴った患者における薬物治療で注意すべき点を説明できる.
5.投与計画
  1. 患者固有の薬物動態学的・薬動力学的パラメーターを用いて投与設計ができる.
  2. ポピュレーションファーマコキネティクスの概念と応用について概説できる.
  3. 薬物作用の日内変動を考慮した用法について概説できる.

計画

1.上記到達目標に従い講義を進める.

評価

試験で評価する.なお,出席状況も加味する.

再評価

実施する.

教科書

スタンダード薬学シリーズ6 薬と疾病Ⅲ 東京化学同人

連絡先

(研究室)薬学部研究棟2階 薬物治療解析学教室
(Eメールアドレス)takiguti@ph.tokushima-u.ac.jp
オフィスアワー: 随時