生理学 実習
Physiology
形態
実習
授業目的
教科書に書かれた人体機能や数値を,実際に自分の目で確かめ,測定し,その手技を習得する.さらに計測結果を処理・数値化し,報告書にまとめあげる演習を行う.
授業概要
測定原理を理解し,器具・装置操作の実際を学んだ後に,自分自身または相互に被検者となって,検査・測定を行う.
授業テーマ
人体諸機能のいくつかを実際に測定し,数値化の過程を体験する.
授業方法
実習.
授業場所
第1実習室
注意事項
要求水準を満たさない実習報告書は,再提出を求める.一旦検収された後,報告書に不正行為が発見された場合は,合格を取り消す場合がある.
到達目標
1. | 各種生理機能の測定器具・機器を使って正しい測定ができる. |
2. | 測定法の原理を説明できる. |
3. | 計測値のデータ処理ができる. |
4. | 実習報告書を作成できる. |
5. | 咀嚼筋の位置・形状について説明できる. |
6. | 筋電図用電極の準備・装着ができる. |
7. | 筋電図を記録し,解析することができる. |
8. | 血圧を測定できる. |
9. | 血管音・心音・脈波について説明できる. |
10. | 簡単な統計処理を行うことができる. |
11. | 心電図を記録し,解析することができる. |
12. | 味覚・歯の感覚などの各種口腔感覚について説明できる. |
13. | 咀嚼値と咀嚼能率について説明できる. |
14. | 咀嚼能率を測定し,解析することができる. |
15. | 血球の種類・性状について説明できる. |
16. | 赤血球の形・大きさ・血色素含量・浸透圧と溶血について説明できる. |
授業計画
回 | 大項目 | 中項目 | 内容 | 担当 | 到達目標 |
---|---|---|---|---|---|
1. | 講義 | 実習講義 項目説明 | 各項目(特に,まだ講義が終了していない項目)に関する復習と要約 各項目の内容と到達目標等の解説 | 全員 | 2,3,4 |
2. | デモ実習 | 実機デモ | 各項目について,機器・器具類の使用法説明や使用上の注意を受けたのち,実際に操作してみる | 〃 | 1-15 |
3. | 筋電図 | 咀嚼筋筋電図 | 被検者の所定箇所に電極等を装着し,食物咀嚼時における開口筋・閉口筋の筋電図を記録する 各自交代して被検者となる | 〃 | 1,2,3,4,5,6,7 |
4. | 循環機能 | 心電図と血圧 | 2人一組となって相互に血圧を測定する,被検者数名を選び,心電図を記録する | 〃 | 1,2,3,4,8,9,10 |
5. | 感覚 | 口腔感覚の検査 | 口腔内における諸感覚の閾値や精度を相互に検査する | 〃 | 1,2,3,4,12 |
6. | 咀嚼能 | 咀嚼値の測定と咀嚼能率の算出 | 所定の方法により各自自身の咀嚼値を求め,石原式と Mannley 式で咀嚼効率を算出・比較する | 〃 | 1,2,3,4,13 |
7. | 血球 | 赤血球の性状 | 血球算定版を用いて赤血球数を算定するほか,ヘモグロビンの定量も行う.浸透圧と溶血の関係を調べ,浸透圧抵抗性について学ぶ | 〃 | 1,2,3,4,14,15 |
8. | 総括 | 講評・総括説明 | 今回の実習で,達成できた目標と,不十分に終わった目標とをそれぞれ説明するとともに,実習中の反省や今後注意すべきこと等を指摘する | 〃 | 2-15 |
成績評価の方法
評価は実習態度および各自が提出した実習報告書により行う.全項目を誠実に履修し,報告書の書式と内容が所定の水準を満たすものを合格とする.必要な場合は,口頭試問を行うことがある.
再試験
行わない.
教科書,プリント,参考書
実習書:当講座作製の実習指針書を配付する.
参考書:新・生理学実習書,日本生理学会 編,1991年(南江堂)
WEBページ
連絡先
細井(088-633-7323, hosoi@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: (木 16:40-17:40/6F 口腔生理学・教授室)
赤松(生理 第2研究室, 088-633-7324, akamatsu@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: (金17:00-18:00)
姚(088-633-7324, yao@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: (木16:30-17:30/6F口腔生理学・第2研究室)
長谷川(口腔分子生理学 第2研究室, 088-633-7324, thase@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: (水16:40-17:40)
備考
水銀やシアン化合物等,毒劇物・危険物を扱う項目もある.不注意によって怪我・感電・感染・汚染等の事故を起こさないよう,各自気を配り相互に注意しあうこと.
使用した机や器具類の清掃・洗浄は,各実習項目終了後,毎回行うこと.