病理学A・B 講義
Pathology
形態
講義
授業目的
疾患の成立をトータルな生命現象として総論的に理解することを目的として,臓器・組織・細胞・物質レベルで学習する.
授業概要
生命現象としてのヒトの病気を正常からの逸脱として臓器・組織・細胞・物質レベルで理解し,構造と機能の両面から学習する.
授業テーマ
生命現象としての病気を臓器・組織・細胞・物質レベルで総論的に理解する.
授業方法
講義(スライド,PC,プリント,一部学生による発表)
授業場所
第2講義室
注意事項
試験は学生便覧の歯学部規則を満たしているものに対して実施する.
到達目標(<>はコアカリ対応)
1. | 細胞障害と組織障害の原因を列挙し,実例を挙げて説明できる. | <D-4-(1)-1)> |
2. | 壊死の多様性,病因,意義及び形態的所見の特徴を説明できる. | <D-4-(1)-2)> |
3. | ネクローシスとアポトーシスとの違いを説明できる. | <D-4-(1)-3)> |
4. | 萎縮と仮性肥大を説明できる. | <D-4-(1)-4)> |
5. | 修復と再生の異同を説明できる. | <D-4-(2)-1)> |
6. | 化生を説明できる. | <D-4-(2)-2)> |
7. | 創傷治癒に関与する細胞とその過程を説明できる. | <D-4-(2)-3)> |
8. | 肉芽組織,器質化の意義とその転帰を説明できる. | <D-4-(2)-4)> |
9. | 虚血,充血及びうっ血の徴候,原因及び転帰を説明できる. | <D-4-(3)-1)> |
10. | 出血の原因,種類及び転帰を説明できる. | <D-4-(3)-2)> |
11. | 血栓症の形態学,成因と条件及び転帰を説明できる. | <D-4-(3)-3)> |
12. | 塞栓症について塞栓の運ばれる経路,塞栓の種類及び転帰を説明できる. | <D-4-(3)-4)> |
13. | 梗塞の種類,形態及び転帰を説明できる. | <D-4-(3)-5)> |
14. | 浮腫の原因とその転帰を説明できる. | <D-4-(3)-6)> |
15. | ショックの原因と成因を説明できる. | <D-4-(3)-7)> |
16. | 免疫寛容を説明できる. | <D-3-免疫-4)> |
17. | アレルギーの分類を説明できる. | <D-3-免疫-5)> |
18. | 免疫・アレルギー疾患の種類と発症機序を説明できる. | <D-3-免疫-6)> |
19. | 炎症の定義を説明できる. | <D-4-(4)-1)> |
20. | 炎症細胞の種類と働きを説明できる. | <D-4-(4)-2)> |
21. | 炎症の分類,病理組織学的変化及び経時的変化を説明できる. | <D-4-(4)-3)> |
22. | 炎症の原因別分類と病因特異性組織変化を説明できる. | <D-4-(4)-4)> |
23. | 腫瘍の定義を説明できる. | <D-4-(6)-1)> |
24. | 腫瘍の組織発生を説明できる. | <D-4-(6)-2)> |
25. | 増殖性病変の多様性,形態及びその意義を説明できる. | <D-4-(6)-3)> |
26. | 異形成,退形成及び分化を説明できる. | <D-4-(6)-4)> |
27. | 腫瘍の異型性と多形性を説明できる. | <D-4-(6)-5)> |
28. | 局所における腫瘍の増殖,浸潤及び転移を説明できる. | <D-4-(6)-6)> |
授業計画
回 | 内容 | 担当 | 到達目標 |
---|---|---|---|
1. | 一般的素因,個人的素因 | 林 | |
2. | 環境要因,栄養素因 | 〃 | |
3. | 糖・蛋白・核酸代謝異常 | 〃 | 1 |
4. | 脂質・色素代謝異常 | 〃 | 〃 |
5. | 壊死,アポトーシス | 〃 | 2,3 |
6. | 作業性肥大,代償性肥大 | 石丸 | 4 |
7. | 再生能,生理的再生 | 〃 | 5,6 |
8. | 肉芽組織,器質化 | 〃 | 7,8 |
9. | 傍側循環 | 林 | 9 |
10. | 出血性素因,凝固異常,DIC | 〃 | 10,11 |
11. | 血流障害,心筋梗塞 | 〃 | 12,13 |
12. | 肺浮腫,乏血性ショック | 〃 | 14,15 |
13. | 胸腺,抗体産生,サイトカイン | 〃 | 16 |
14. | 喘息,遅延型過敏症 | 〃 | 17 |
15. | 免疫寛容,自己抗原 | 〃 | 16,18 |
16. | MHC拘束 | 〃 | 18 |
17. | 生体防御機構 | 石丸 | 19,20 |
18. | 急性炎症,慢性炎症 | 〃 | 20 |
19. | 浸出,化膿,出血,増殖 | 〃 | 21 |
20. | 結核,梅毒,ハンセン病 | 〃 | 22 |
21. | 遺伝子変異 | 林 | 23,24 |
22. | 異型性,多形性 | 〃 | 25 |
23. | 癌遺伝子,癌抑制遺伝子 | 〃 | 25,26 |
24. | 癌の進展様式 | 〃 | 27,28 |
25. | 細胞周期,老化遺伝子 | 〃 | |
26. | 早老症,免疫異常 | 〃 | |
27. | 遺伝要因,環境要因 | 〃 | |
28. | * 5人1班で12班. (発表20分) | ||
29. | 〃 | ||
30. | 〃 | ||
31. | 泉 | ||
32. | 松本 |
成績評価の方法
評価は記述式筆記試験により行い,100点満点で60点以上のものを合格とする.
試験は3年次冬季休業後の試験期間中に実施する.
再試験
行う.
教科書,プリント,参考書
教科書は特に指定しない.項目ごとに要約したプリントを配付する.
参考書:標準病理学(医学書院, 2006年)
参考書:新病理学総論(南山堂,2001年)
参考書:イラスト病理学 (文光堂,2002年)
WEBページ
連絡先
林(088-633-7327, hayashi@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: (月-金 16:00-18:00/4F口腔病理学・教授室)
石丸(ishimaru@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: (月-金 16:00-18:00/4F口腔病理学・第2研究室/633-7328)