2008年度 歯学部 歯学科 学部課程 — 4年(前期)

予防歯科学 実習

Hygiene/Public Health

教授・伊藤 博夫, 准教授・片岡 宏介, 助教・増田 かなめ, 助教・福井 誠

1単位

形態

実習

授業目的

衛生学・予防歯科学の講義で習得した知識について十分理解を深めるとともに,問題解決に必要な態度と能力を養う.

授業概要

下記に示す基礎実習,示説演習,見学などを行い,衛生学・予防歯科学の素養を習得するとともに,環境衛生や公衆歯科衛生についても基本的な技術を身につける.

授業テーマ

口腔の健康の保持増進と口腔疾患の予防を実践するための知識と技術の統合

授業方法

基礎実習,演習,歯ブラシ工場見学

授業場所

第1または第2実習室

到達目標(<>はコアカリ対応)

1.環境と健康との関わりを理解できる.<C-2-(3)-1), 2)>
2.唾液の性状と役割を説明できる.<F-2-(3)-4)>
3.歯垢及びその他歯面への沈着物について説明できる.<F-2-(4)-2)-5)>
4.口腔清掃について説明できる.<F-1-(6)-2)-2),3)>
5.う蝕の病因について説明できる.<F-2-(4)-2)-1)>
6.う蝕の症状・診断について説明できる.<F-2-(4)-2)-①-1)>
7.う蝕活動性試験について説明できる.<F-1-(6)-2)-1)>
8.歯周疾患の症状・診断について説明できる.<F-2-(4)-2)-③-1), 2)>
9.歯科の疫学的指標を説明できる.<C-4-(1)-2), 3)>
10.高齢者の身体的,精神的,心理的特徴を理解できる.<F-2-(6)-2)-1)>

授業計画

大項目中項目内容担当到達目標
1.環境保健環境測定Ⅰ
気温,気湿,カタ冷却力,気動,輻射熱,感覚温度,不快指数,騒音,空気中のCO2,COの測定
全員1
2. 〃環境測定Ⅱ
飲料水の理化学的試験(pH, フッ素イオン,硬度,残留塩素の測定など)
3.口腔健康管理歯科集団検診
口腔診査(う蝕,歯周病など)
6,8
4. 〃口腔保健指導
TBIの相互実習,高齢者口腔ケア予備実習
3,4,5,10
5. 〃う蝕・歯周病のリスク診断
Lactobacillus viable count, S. mutans colony count, 唾液の緩衝能測定,その他市販のう蝕活動性試験,唾液潜血試験などの歯周病スクリーニングテスト
2,5,7,8
6. 〃歯ブラシ工場見学
歯ブラシの製造工程を見学
4
7.疫学と衛生統計歯科疾患に関する指標の測定
DMF, PMA index, CPITN,OHI, O'LearyのPlaque Control Record
3,9
8. 〃衛生統計演習
上記実習で得られたデータの集計及び統計処理
9

成績評価の方法

全回出席を原則とする.実習態度,実習の技術的評価と到達度,レポートによる実習の理解度などから総合的に評定する.

再試験

行わない.

教科書,プリント,参考書

実習帳を配布する.
できるだけ多くの関連書ならびに雑誌を参考にするとよい.

連絡先

伊藤(088-633-7336, itohiro@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: (月・水・金16:00∼17:00/5F 予防歯学・教授室)
片岡(088-633-7337, kataoka@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
増田(088-633-7337, masuda@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: (月∼金16:00∼17:30/5F予防歯学・第2研究室)
福井(088-633-7337, fmakoto@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)