2008年度 歯学部 歯学科 学部課程 — 4年(後期)

口腔外科学(1)C 講義

Oral and Maxillofacial Surgery

准教授・里村 一人, 講師・藤澤 健司, 講師・桃田 幸弘, 助教・湯淺 哲也, 助教・工藤 景子, 助教・徳山 麗子, 非常勤講師・長山 勝

1単位

形態

講義

授業目的

口腔外科疾患の特徴・病態について理解を深めるとともにその的確な診断法を修得する.さらに治療法(外科的療法,放射線療法,化学・薬物療法など)について学習する.単に各疾患の病態を理解するだけでなく,全身疾患とのかかわりという観点からの学習が必要である.また,解剖学的知識に立脚した診断,治療を修得する.

授業概要

患者を診察する際の基本的知識を修得した後,各疾患についてその概念,成因,病態,治療法を理解する.具体的には,腫瘍(悪性腫瘍),再建外科,生体材料などについて理解する.

授業テーマ

口腔・顎部を構成する軟部組織,硬組織およびその関連器官の疾病の診断と治療

授業方法

講義型式 プリント,スライド,ビデオを適宜用いる

授業場所

臨床示説室

注意事項

試験は全講義数2/3以上の出席を満たしている者に対して行う.

到達目標(<>はコアカリ対応)

1.腫瘍の定義を説明できる.<D-4-(6)-1)>
2.腫瘍の組織発生を定義できる.<D-4-(6)-2)>
3.増殖性病変の多様性,形態及びその意義を説明できる..<D-4-(6)-3)>
4.異形成,退形成及び分化を説明できる.<D-4-(6)-4)>
5.腫瘍の異型性と多形性を説明できる.<D-4-(6)-5)>
6.局所における腫瘍の増殖,浸潤及び転移を説明できる.<D-4-(6)-6)>
7.薬物療法(原因療法,対症療法)を説明できる.<D-5-(2)-1)>
8.薬物作用の基本形式と分類を説明できる.<D-5-(2)-2)>
9.薬物の作用機序を説明できる..<D-5-(2)-3)>
10.薬物作用を規定する要因(用量と反応,感受性)を説明できる..<D-5-(2)-4)>
11.薬物の運用の影響(薬物耐性,蓄積及び薬物依存)を説明できる.<D-5-(2)ー5)>
12.薬物の併用(協力作用,拮抗作用,相互作用)を説明できる.<D-5-(2)-6)>
13.薬物の適用方法の種類とその特徴を説明できる.<D-5-(3)-1)>
14.薬物動態(吸収,分布,代謝,排泄)を説明できる.<D-5-(3)-2)>
15.薬物の一般的副作用・有害作用と口腔・顎顔面領域に現れる副作用・有害作用を説明できる.<D-5-(4)-1)>
16.毒薬・劇薬及び麻薬などの表示と保管を説明できる.<F-1-(1)-20)>
17.高分子材料,セラミックス材料,金属材料及び複合材料の構造と物性を説明できる..<E-1-1)>
18.生体材料の力学的,物理的,化学的及び生物学的所要性質を説明できる.<E-1-2)>
19.生体材料と歯科材料の安全性の評価を説明できる.<E-1-3)>
20.頭頚部の脈管系を説明できる.<F-2-(2)-3)>
21.腫瘍の診断に必要な画像検査法を説明できる.<F-2-(5)-3)-10)>
22.腫瘍に対する一般的な治療法を概説できる.<F-2-(5)-3)-11)>
23.口腔癌の特徴,症状及び治療法を説明できる.<F-2-(5)-3)-16)>
24.

授業計画

大項目中項目内容担当到達目標
1-2.悪性腫瘍肉腫
肉腫,悪性黒色腫,悪性リンパ腫
桃田1,2,3,4
3-4. 〃治療(1)
悪性の手術(舌部分切除術,舌半側切除術,下顎辺縁切除術,下顎区域切除術など))
里村4,5,6,20,21
5-6. 〃治療(2)
悪性の手術(上顎部分切除術,上顎半側切除術,頚部郭清術など)
4,5,6,20,21,22,23
7-8. 〃治療(化学療法)
アルキル化剤,代謝拮抗剤,抗生物質など
工藤7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,20,22,23
9. 〃治療(免疫療法,放射線療法,その他)
免疫療法,外部療法,小線源療法,温熱療法,光線力学療法など
徳山2,3,4,5,6,22,23
10.手術各論再建外科
骨・軟骨移植
藤澤
11. 〃 〃
植皮・軟組織再建
長山20,21,22,23
12. 〃 〃
口腔・顔面の再建術
里村
13. 〃 〃
インプラント手術とその適応
藤澤17,18,19
14. 〃生体材料を用いた顎骨再建
医用金属,高分子材料,セラミックスなど
湯浅
15.再生医療再生医療
再生医療の現状について
里村20,22,23

成績評価の方法

評価は筆記試験により行い, 試験は4年次後期試験期間中に実施する.
100点満点で60点以上のものを合格とする.

再試験

行う

教科書,プリント,参考書

1)塩田重利,富田喜内監修:最新口腔外科学,医歯薬出版,第4版,1999年

2)宮崎 正編:口腔外科学,医歯薬出版,第2版,2000年

3)道 健一,他編:口腔顎顔面外科学,医歯薬出版,初版,2000年

4)Peterson Ellis Tucker: Contemporary Oral and Maxillofacial Surgery, Mosby, Fourth Edition

5)Wood Goaz:Differential Diagnosis of Oral and Maxillofacial Surgery, Mosby, Fifth Edition

連絡先

里村(088-633-7352, satomura@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: (月∼金 15:30∼17:00/4F1口外・第1研究室)
藤澤(088-633-7352, fujisawa@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: (月∼金 16:30∼17:30/4F1口外・第1研究室)
桃田(088-633-7352, momota@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: (月∼金 16:30∼17:30/4F1口外・第1研究室)
湯淺(第一研究室, 088-633-7352, yuasa@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 月∼金 16:30∼17:30/4F1口外・第1研究室
工藤(088-633-7352, kume@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: (月∼金17:00∼18:00/4F1口外・第1研究室)
徳山(連絡先未登録)
オフィスアワー: tokuyama@dent.tokushima-u.ac.jp/月∼金17:00~18:00/4F 1口外・第1研究室/633ー7352