口腔外科学(2)A 講義
Oral & Maxillofacial Surgery
形態
講義
授業目的
口腔外科疾患に対する的確な診断法の修得,疾患の特徴・病態について理解を深める.単に各疾患の病態を理解するだけでなく,全身疾患とのかかわりという観点からの学習を行う.また,解剖学的知識を十分把握したうえでその診断,治療を修得する.
授業概要
患者を診察する際の基本的な事項の把握,知識を修得させた後,各種の口腔外科的疾患についてその概念,成因,病態を理解する.具体的には,口腔外科診断法,先天性・後天性異常について理解する.
授業テーマ
口腔・頸部を構成する軟部組織,硬組織およびその関連器官の疾病の診断と治療
授業方法
講義形式, プリント,スライド,ビデオを適宜用いる.
授業場所
第4講義室
注意事項
試験は全講義数2/3以上の出席を満たしている者に対して行う.
到達目標(<>はコアカリ対応)
1. | 診察,検査及び診断に必要な事項を列挙できる. | <F-1-(1)-1)> |
2. | 歯科治療と全身疾患との関係を理解し説明できる. | <F-1-(1)-2)> |
3. | 的確な病歴聴取(現病歴,既往歴,家族歴,薬歴等)を行い,必要な部分を抽出できる. | <F-1-(1)-8)> |
4. | 問診,視診,触診及び打診等によって患者の現症を的確に捉えることができる. | <F-1-(1)-9)> |
5. | 各種臨床検査の基準値を知り, 重要な異常値の意味を説明できる. | <F-1-(1)-15)> |
6. | 口腔・顎顔面領域に症状を現す血液疾患(貧血,出血性素因,白血病)とスクリーニング検査法を列挙できる. | <F-2-(5)-7)-1)> |
7. | 口腔・顎顔面領域に症状を現すアレルギー性疾患,膠原病,免疫不全とそれらの症状を列挙できる. | <F-2-(5)-7)-3)> |
8. | 口腔・顎顔面領域に症状を現す症候群の種類と症状を列挙できる. | <F-2-(5)-7)-5)> |
9. | 口腔・顎顔面領域に症状を現す系統的骨疾患の症状,診断および治療法を列挙できる. | <F-2-(5)-7)-6)> |
10. | 口腔・顎顔面領域に症状を現す薬物の副作用を列挙できる. | <F-2-(5)-7)-7)> |
11. | 口腔・顎顔面領域に症状を現す代謝障害とその症状を列挙できる. | <F-2-(5)-7)-8)> |
12. | 口腔・顎顔面領域に症状を現すビタミン欠乏症とその症状を列挙できる. | <F-2-(5)-7)-9)> |
13. | 口腔・頭蓋・顎顔面の発生を概説できる. | <F-2-(1)-1)> |
14. | 一次口蓋と二次口蓋の発生を説明できる. | <F-2-(1)-2)> |
15. | 口唇・口蓋裂の病態と治療方針を説明できる. | <F-2-(5)-7)-11)> |
16. | 顎変形症を概説できる. | <F-2-(5)-7)-12)> |
17. | 口腔・頭蓋・顎顔面領域に症状をきたす主な先天異常を説明できる. | <F-2-(1)-3)> |
18. | 臨床歯学教育 | <F> |
授業計画
回 | 項目 | 内容 | 担当 | 到達目標 |
---|---|---|---|---|
1. | 口腔外科診断法 | 口腔外科学総論 総 論 | 宮本 | 1,2,3,4 |
2. | 〃 | 診察法 問診,全身診察法,局所の診察法 | 東 | 〃 |
3-4. | 〃 | 検査 検体検査,生体機能検査,口腔・顎機能の検査など | 玉谷,茂木 | 5,6,7 |
5. | 〃 | 主要症候とその病態生理 創傷治癒, 一般症候,局所症候,全身疾患の口腔症状 | 宮本 | 7,8,9 |
6-7. | 先天性および後天性異常 | 歯の異常軟組織の異常 萌出,歯数,形態,形成の異常, 舌,歯肉,小帯の異常 | 内田 | 8,10, 11, 12 |
8. | 〃 | 顔面,口腔の裂奇形 口唇・口蓋裂, 顔面裂の病態 | 〃 | 13, 14 |
9. | 〃 | 顔面,口腔の裂奇形 口唇・口蓋裂の治療 | 宮本 | 15 |
10-12. | 〃 | 顎変形症 上顎前突症,下顎前突症,開咬症,上顎後退症,下顎後退症,顔面非対称の病態および治療 | 宮本,東 | 16 |
13-14. | 〃 | 顎・口腔に症状を現わす症候群と系統的骨疾患 主に顎・顔面に変化を現わす症候群,大理石骨病など | 大江,尾上 | 9,17 |
15. | 口腔外科学(2)Aの総括 | 国家試験対応および解説 国家試験問題を解いてみよう | 宮本 | 18 |
成績評価の方法
評価は筆記試験により行い, 試験は4年次前期試験期間中に実施する. 100点満点で60点以上のものを合格とする.
再試験
1回のみ行う.
教科書,プリント,参考書
塩田重利,富田喜内監修:最新口腔外科学,医歯薬出版,第4版,1999年
宮崎 正編:口腔外科学,医歯薬出版,第2版,2000年
道 健一,他編:口腔顎顔面外科学,医歯薬出版,初版,2000年
石川梧朗監修:口腔病理学,永末書店,第2版,1989年
WEBページ
連絡先
宮本(口腔疾患制御外科学, 088-633-7353, miyamoto@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: 木17:00∼18:00/5F第二口腔外科・教授室
東(088-633-7354, azumasa@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: 火・水・木17:00∼18:00/5F第二口腔外科・第1研究室
玉谷(088-633-7354, ttama@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: 月・金17:00∼18:00/5F第二口腔外科・第1研究室