2008年度 歯学部 歯学科 学部課程 — 4年(後期)

歯科麻酔学B 講義

Dental Anesthesiology

准教授・富岡 重正, 助教・江口 覚, 助教・高石 和美

1単位

形態

講義

授業目的

侵襲に対する生体防御反応の病態生理を理解し,肉体的苦痛を除去する方法を説明できる.また術前の患者の全身状態を適切に評価し説明できる.さらに,精神鎮静法と全身麻酔法を理解し,説明できる.

授業概要

臨床麻酔として精神鎮静法と全身麻酔を学ぶ.また歯科治療中の危機管理の知識を修得する.

授業テーマ

精神鎮静法,全身麻酔,術前の患者評価,麻酔中の全身管理法,危機管理

授業方法

講義形式 ビデオ,スライドを適宜用いる.

授業場所

臨床示説室

到達目標(<>はコアカリ対応)

1.精神鎮静法の目的と種類を説明でき,その適応と禁忌を説明できる.<F-1-(3)-2)-2)><F-1-(3)-2)-3)>
2.全身麻酔の目的や適応と禁忌及び種類と特徴を説明できる.<F-1-(3)-4)-1)><F-1-(3)-4)-2)>
3.麻酔前の患者の全身状態を把握できる.<F-1-(1)-14)><F-1-(1)-15)>
4.歯科治療中の全身状態に影響を及ぼす疾患を説明できる.<F-1-(3)-1)-5)>
5.体液バランスと輸液療法について説明できる.<D-2-(3)-2)><D-2-(3)-3)>
6.高齢者の身体的,精神的及び心理的特徴と歯科治療上の留意点を理解する.<F-2-(6)-2)-3)><F-2-(6)-2)-4>
7.全身疾患を有する患者への薬物適用上の注意を説明できる.<F-1-(3)-1)-8)>
8.救急処置の基本を身につける.<F-1-(5)-3))><F-1-(5)-4)>
9.バイタルサイン(血圧,脈拍,呼吸など)を列挙し,説明できる.<F-1-(3)-1)-1)>
10.疼痛の種類,発生機序及び制御機構・方法を理解する.<D-4-(5)-3><f-2(5)-(6)-1>

授業計画

大項目中項目内容担当到達目標
1.精神鎮静法概説
吸入鎮静法の適応症,副作用対策
富岡1
2. 〃 〃
静脈鎮静法の種類と適応症
3.全身麻酔学吸入麻酔薬
種類と全身への影響
2
4. 〃静脈内麻酔薬
5. 〃筋弛緩薬
作用機序,種類,副作用
6. 〃 〃
悪性高熱症の原因,症状,治療法など
7. 〃術前評価
麻酔前の患者評価と臨床検査
江口3,4
8. 〃道具
使用器具と麻酔回路
高石2
9. 〃患者監視
麻酔中に使用するモニター類
3
10. 〃体液バランス
輸液療法など
江口5
11. 〃 〃
酸・塩基平衡
12. 〃高齢者の麻酔
特徴と問題点
富岡6, 7
13. 〃小児麻酔
2
14.危機管理救急蘇生
一次救急処置と二次救急処置
高石8, 9
15.ペインクリニック神経性疾患
神経痛,神経麻痺,味覚障害
富岡10

成績評価の方法

講義内容を中心に筆記試験(マークシート方式)を行う.
テスト(100点満点)で60点以上を合格とする.出欠席状況も考慮する.

再試験

行う.

教科書,プリント,参考書

参考書:歯科麻酔学 第6版,医歯薬出版,2003

参考書:臨床歯科麻酔学 第2版,永末書店,1995

参考書:Anesthesia 5th ed Churchill Livingstone 2000

参考書:General Anesthesia Butterworths 1989

参考書:Local Anesthesia of the Oral Cavity W.B.Saunders Co.1995

連絡先

富岡(088-633-7367, tomioka@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: (月-金17:00∼18:00/6F歯科麻酔・第4研究室)
江口(088-633-7367, seguchi@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: (月-金17:00∼18:00/6F歯科麻酔・第5研究室)
高石(088-633-7367, takaisi@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: (月-金17:00∼18:00/6F歯科麻酔・第5研究室)