歯学概論
Outline of Dental Science
形態
講義
授業目的
この歯学概論では,現在歯科医学で関心が持たれている研究と技術開発に焦点をしぼって講義を行い,歯科医学を学ぶ歯学部学生としての自覚と意識を高めることを目的とする.
歯科医学では,歯・顎・口腔・顔面・唾液腺の構造と機能,ならびにこれらの領域に発生する疾患の病因,病態,治療,予防に関する研究が行われている.上記の身体領域は,全身各部位と分かれて存在するのではなく,機能発現において緊密に関連している.また,口腔に発現する病気も全身系統疾患と関連していることがある.故に,歯科医学では,医学・生物学の基本的な知見に基づいて構築されていることは言うまでもない.この歯学概論では以下に述べる内容につき講義する.
授業方法
講義
授業場所
木曜1時限 第1講義室
注意事項
試験は学生便覧の歯学部規則を満たしている者に対して行う.
授業計画
回 | 項目 | 担当 |
---|---|---|
1. | 歯科医学の概要 | 歯科保存学第二(担当研究室) |
2-3. | 口腔とその周辺の構造 | 口腔解剖学第一(担当研究室) |
4-5. | 歯の種類とその組織学的構造についての概説 | 口腔解剖学第二(担当研究室) |
6-7. | 唾液腺の構造と機能並びに分泌調節 | 口腔生理学(担当研究室) |
8. | 顎顔面領域の形態形成における遺伝子の働き | 口腔生化学(担当研究室) |
9. | ヒトの死に至る病気,口腔の難病,老化と性差について概説 | 口腔病理学(担当研究室) |
10-11. | 感染症をひきおこす病原微生物およびヒトの防御機構について | 口腔細菌学(担当研究室) |
12-13. | 全身疾患と口腔内疾患の関連 | 歯科薬理学(担当研究室) |
14-15. | バイオマテリアル概説,その成形法と生体内での挙動 | 歯科理工学(担当研究室) |
成績評価の方法
評価は筆記試験により行う.
100点満点で60点以上のものを合格とする.
再試験
行う.
教科書,プリント,参考書
使用しない.随時プリントを配布する.授業に参考となる著書,論文は,授業中に随時知らせる.