2008年度 歯学部 口腔保健学科 学部課程 — [必修] 1年(後期), 2年(前期)

早期臨床実習

Early Clinical Training

教授・羽田 勝

2単位

形態

実習

一般目標

早期に口腔保健従事者としての自覚や倫理観を持たせ,ヒューマン・コミュニケーションとホスピタリテイマインドを学ぶために学外の社会福祉施設等において体験実習を行う.またこれから学ぶ口腔保健学に対する学習意欲を向上させることを目的として,実際の歯科医療現場を見学し,歯科医療従事者の業務内容を実体験する.

授業概要

1年次後期は,学外の養護老人ホームにおいて施設利用高齢者と交流する.また少人数グループ(5人∼6人単位,3グループ)に分かれて医学部・歯学部附属病院の各外来診療科,入院病棟,中央手術室,中央検査室等の部門を見学し,各診療の流れ,歯科医師,歯科衛生士をはじめとする医療従事者の役割や臨床の概要を理解する.また受付業務や保険業務をおこなっている事務部門(医事課)も見学し,歯科診療体系を把握する.
2年次前期の毎金曜日の午前中(1,2,3時限目)には,グループに分かれて医学部・歯学部附属病院歯科診療部門の12診療科(部)を1診療科ずつ廻り,歯科臨床の概要を把握する.さらに実習日のうち1回は,市内高齢者施設において本学科教員が行う「お口の健康教室」に同行し,口腔の健康に関する講和と専門的口腔ケアに関する指導の補助を行う.

授業方法

見学及び体験実習

授業場所

(1年)木曜4,5,6時限目,(2年)金曜1,2,3時限目

授業計画

大項目中項目内容担当
1.学外体験実習説明会(学内)
施設職員による講和および説明会
施設職員
2-10. 〃養護老人ホーム(バスにて移動)
施設利用高齢者との交流
口腔保健学科教員
11. 〃ふりかえり(学内)
反省会
12-14.医学部・歯学部附属病院歯科診療部門見学実習総合歯科診療部外各歯科診療科,歯科病棟
初診時の医療面接,診断,治療計画立案等の見学
歯科3階:歯科診療および歯科診療補助の見学
顎関節外来,口臭外来:顎関節外来,口臭外来診療の見学
歯科口腔外科:口腔外科診療および歯科小手術の見学
歯科病棟:入院患者処置,回診および入院患者看護の見学
歯科放射線科:レントゲン撮影および読影等の見学
矯正歯科:矯正歯科診療の見学
小児歯科,障害者歯科:小児歯科,障害者歯科診療の見学
中央手術室,中央検査室:中央手術室の概要,手術の流れおよび中央検査室業務の見学
歯科麻酔診療室:歯科麻酔診療と外来手術における歯科麻酔法の実際の見学
歯科衛生室,歯科技工室:歯科予防処置,歯科保健指導の見学,歯科技工室の見学
15.医学部・歯学部附属病院医科診療部門見学実習
栄養管理室(NST):NSTの取り組み,栄養指導の見学等
食と健康増進センター:両親学級の見学,集団保健指導等
医療連携センター:まちの保健室,医療連携
16.副病院長
病院での実習の心構え
副病院長
17.地域保健体験実習(学外実習)
お口の健康教室,専門的口腔ケア指導の補助
18.歯科保存学第一
保存診療の見学
附属病院及びHBS部教員
19.歯科保存学第二
歯周病のはなし
20.歯科補綴学第一
義歯治療の流れ(スライド),外来見学
21.歯科補綴学第二
補綴科の診療見学,簡単な印象採得と模型製作
22.口腔外科学第一
外来及び病棟での診療の見学,口腔外科疾患について概説
23.口腔外科学第二
口腔外科的疾患の概要をスライドで説明し,外来,病棟を見学する
24.歯科矯正学
矯正科外来見学と矯正治療の概説
25.小児歯科学
小児歯科診療室での歯科治療の見学
26.歯科放射線学
歯科における画像診断,外来見学
27.歯科麻酔学
全身疾患を有する患者の歯科治療を見学
28.総合歯科診療部
臨床見学,歯型彫刻,歯科用ユニットの使い方
29.高次歯科診療部
高次歯科診療部での治療見学
30.チーム医療体験
病院での医療安全と感染対策の見学,補助

成績評価の方法

各グループで出席をとり,実習態度を含めて総合的に評価する.

連絡先

羽田 勝 (hada@dent.tokushima-u.ac.jp/6F口腔保健学科・第1研究室/633-9171)
オフィスアワー: 月∼金17:00∼18:00

備考

1.1∼15回: 1年次後期 木曜4,5,6時限目,班分け表と詳細な日程表は別途配布し,9月下旬に説明会を実施する.
2.16∼28回: 2年次前期 金曜1,2,3時限目,班分け表,日程表ならびに地域保健体験実習に関する詳細は別途配付する.4月上旬に説明会を行う.