2008年度 医科学教育部 医学専攻 博士課程 — [選択] 毎年(前期)

生化学・分子生物学入門実習

Introductory lab course for biochemical and molecular biology experiments

教授・高浜 洋介, 教授・親泊 政一

2単位

形態

実習

目的

医科学研究の基礎技術としての生化学・分子生物学的研究手法の基礎を修得し,それらの適応と限界を理解する.

概要

遺伝子組換え技術の基礎を解説するとともに実習により指導する.また,ゲノム解析や遺伝子発現解析の原理と応用について解説するとともに,PCRに基づくゲノム・遺伝子解析技術を指導する.更に,タンパク質の分離精製法,同定法,定量法について基礎理論を解説するとともに実習により基礎技術を指導する.いずれの実習についても,実際にそれぞれの技術を活用している研究室にて実施する.

計画

1.組換えDNAとゲノム解析(講義45分×2,実習45分×4)
  • 講義項目: ゲノム診断・法医学的検査・DNA抽出・サザン・PCR・データベース利用
  • 実習項目: PCR
(担当者: 高浜)
2.遺伝子発現解析(講義45分×2,実習45分×4)
  • 講義項目: ノザン・RT-PCR・ライブラリスクリーニング・アレイ解析
  • 実習項目: RT-PCR
(担当者: 親泊)
3.タンパク質の精製(講義45分×2,実習45分×4)
  • 講義項目: カラムの種類と特性・タグの種類と特性・ゲル染色法
  • 実習項目: アフィニティクロマトグラフィ・SDS-PAGE
(担当者: 〃)
4.タンパク質の同定(講義45分×2,実習45分×4)
  • 講義項目: 電気泳動法の種類と特性・ウェスタン・マススペック・ELISA
  • 実習項目: ELISA
(担当者: 〃)
5.DNAクローニング(講義45分×2,実習45分×4)
  • 講義項目: DNAクローニング
  • 実習項目: 制限酵素処理と電気泳動
(担当者: 高浜)

評価

技術習得状況および出席状況により評価する.単位認定には,講義と実習から構成される上記5セットのうち,最低3セットへの出席が必要である.

連絡先

高浜(ゲノム機能研究センター 208, 088-633-9452, takahama@genome.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 水曜日16:00∼18:00(電子メイルにより適宜面談時刻を調整すること).
他の教員についても電子メイルにて面談時刻を調節すること.