病態制御外科学
Surgical Oncology & Regenerative surgery
形態
講義
目的
ヒト癌に関する基礎的,臨床的知識を踏まえて発癌過程,担癌生体の病態生理を理解させ,これに基づいて発癌ならびに治療に関する有用な先進的研究が行えるように指導する.また外科治療の本質的事項である外科手術侵襲と生体反応に関する理解を深め,外科治療学の発展に寄与し得るよう指導する.
概要
以下の項目を主題として最新の知見をもとに講義を行う.
担癌生体における様々な病態生理,外科的侵襲による生体反応.
食道癌の発生,転移のメカニズム.抗癌剤耐性獲得のメカニズム.
たばこやクロム酸塩によるヒト肺扁平上皮癌の段階的発癌に関する癌関連遺伝子の変化
大腸発癌における各種胆汁酸の核レセプターを介した発癌関連遺伝子への調節機構.
乳癌治療薬である選択的エストロゲン作用作動薬タモキシフェンのDNA結合能と子宮内膜発癌の解析
臓器移植,ことに肺移植におけるレシピントの生体反応,拒絶反応および移植臓器の再灌流障害.
注意
講義の一部はe-learning化の準備中
計画
1. | 抄読会
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2. | 手術カンファレンス
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3. | 臨床カンファレンス
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4. | 研究指導
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評価
出席状況,随時口頭試問を行う.
連絡先
丹黒(088-633-7141, tangoku@clin.med.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: 金曜日の16:00∼18:00(e-mailにて時間調節を行います.
他の教官についても,e-mailにて時間調節の上,面談してください.
備考
外科治療を本質的に理解し得る能力と外科系医師として求められる診断能力の習得を併せて目的とする.他分野との積極的な交流を図る.